
政治経済、国家の行く末、野球とM-1グランプリの話はいくらでもできるのに、自分の気持ちを素直に言葉にするのは苦手。
そんな、どこにでもいる「一般男性」が、見たくなかった自分と向き合った、切実な「自分語り」の記録です。
本当に「男の考えていることはよくわからない」のか?
劣等感、権力欲、マウンティング、ホモソーシャル、処女信仰、ED、DVまで。感情を言葉にして、自分の弱さを認めることで見えてくるものとは?
男性たちの率直な語りには、怒りや悲しみ、加害者性や被害者性、競争意識や逃避癖、女性蔑視や男性嫌悪、プレッシャーや特権性、優しさや残酷さ、純粋さやしたたかさ、成熟や未熟、計算や衝動、上から目線や劣等感、反省や自己弁護、視野の狭さや懐の深さ、暴力性や愛情など……実に様々な要素が混在しており、表面がつるつるにコーティングされた「一般男性」という存在の内実が、実は複雑で混沌としたモザイク模様になっていたことがおぼろげながら見えたんじゃないかと思う。(本書より)
【目次より抜粋】
順調なサラリーマン生活と
「無能」がバレる恐怖と自傷的な自慰行為
(進藤涼一さん 40代 インフラ関連企業勤務)
コミュニケーションが苦手で低身長
劣等感と権力欲から逃れらずに
一発逆転の作家デビューを目指す
(大宮康平さん 30代 介護職アルバイト・作家志望)
EDに悩みながら
マッチングアプリで会った複数の女の子と
同時並行でセックスしています
(久保章太郎さん 30代 飲料メーカー勤務)
賢い男だと思われたくて
借り物の言葉でマウンティングをしていた僕が
「自分の言葉」を獲得するまで
(吉原卓也さん 20代 外資系IT企業勤務)
※プライバシー保護のため、本書に登場する人物の名前はすべて仮名にしてあり、年齢や職業なども一部実際のものと変更しています。
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