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翼のある猫　上

2011.06.01 Wed

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翼のある猫　上

訳者など:イザベル・ホーフィング ()

出版社:河出書房新社

　オランダ発のタイムファンタジー。　いつでも眠ることが出来、見た夢を忘れない能力を持つヨシュアは、ある組織に雇われます。　時間を行き来して物を売り買いする仕事。　ヨシュアは盗癖もある主人公ですから、なんだかダークです。　読み進むうちに、このファンタジーが、単なるエンタメではなくて、オランダが歴史として抱えている植民地主義問題を問い詰める物語であることがわかってきます。　自国の犯した歴史上の間違いを、フォンタジー仕立てで子ども読者に伝える姿勢が良いです。　すごいなと思うのは、この作品、オランダではベストセラーとなり、子ども読者が選ぶ賞も受賞していること。

カテゴリー：人文社会思想 / こども教育 / 平和　戦争 / ひこ・田中の、子どもの本イチオシ