2011.06.07 Tue

61EIqCWgPuL._SL75_AA30_

ころころ にゃーん (0.1.2.えほん)

訳者など:長新太 ()

出版社:福音館書店

 細字のピンクのマジックペンで描かれています。  お腹を床に着けて寝ているネコの背中に、しっぽの方から「ころ ころ」と丸い玉が一つ。  何かしら?  次のページではすでに背中に二つの丸い玉。「ころ ころ。ころ ころ」  あれ、どちらにも小さな突起が二つ。  何かしら?  ページを繰ると、子ネコでした。「にゃーん にゃーん」。  わかったところで、眠る母ネコ。背中には3つ、4つと「ころ ころ」が増えていき、「にゃーん にゃーん」。  と、4つの玉は転がって行き、何やら大きな玉が、「ころ ころ」と母ネコの背中に、  で、 「にゃーん」。  乗られた母ネコは潰されています。  はてさて、この大きな玉、大きなネコは誰でしょう?  長さん自身でしょうか?  どうであれ、「こどものとも0.1.2」用の絵本で、メスネコの上に乗っかるオスネコを描いてしまうところがすごい。  もちろん、遺作になると意識されていたでしょうから、「しょうがない、父親であり、夫であったです」って、メッセージでもあるんでしょうね。

カテゴリー:こども 教育 / 家族 / 芸術 / ちいさかったわたしといまちいさいあなたへ贈る本棚 / ひこ・田中の、 子どもの本イチオシ

コメント

※コメントをするにはユーザー登録をしてください。ユーザー登録がまだの方はコメントの閲覧のみできます。ユーザー登録

※ユーザー登録済みの方はログインしてください。