2011.06.21 Tue

かいじゅうくん
訳者など:ウテ クラウゼ ()
出版社:ブロンズ新社
親に留守番を頼まれた男の子。ドアの向こうからかいじゅうが声をかけます。「入れてよ」って。 もちろん入れないのですが、想像はどんどん膨らんでいきます。 彼を誘って食べるかいじゅう。吊す怪かいじゅう。 彼は、『かいじゅうたちのいるところ』のように、かいじゅうの島へでかけて一緒に遊ぶのではありません。かいじゅうはやってきて、彼はそれを拒みます。 ドアに障害物をどんどん置く男の子。 最後は幸せなオチですし、ページを繰っている間も決して怖くはなくむしろユーモアたっぷりですが、『かいじゅうたちのいるところ』が子どもの内面の怒りの表示であったのに対して、この恐怖は、内面(自分)とその外部(世界)の関係の違和感から生まれていますので、現代の物語です。
カテゴリー:こども 教育 / 家族 / ちいさかったわたしといまちいさいあなたへ贈る本棚 / ひこ・田中の、 子どもの本イチオシ
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