2011.07.22 Fri

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アリアドネの糸

訳者など:ハビエル ソブリーノ ()

出版社:光村教育図書

 タイトルはもちろん、恐ろしいミノタウロスの迷路から逃れたアリアドネの神話からとられています。昔、ダンジョンゲームをやられた人だったら、無茶苦茶力があり、強いモンスターとして出てくるミノタウロスを記憶されているでしょう。  ただし、ここでのミノタウロスは、アリアドネを叱ったおとうさん。 アリアドネの行き場を失った悲しい気持。  彼女の糸は簡単に出口に導いてはくれません。木に掛けてブランコしてみたり、つりをしてみたり、それでも糸は行き先をしましてくれません。  オドリオゾーラ(ああ、なんて素晴らしい絵描きでしょう)の画は、とりとめもなく一人遊ぶアリアドネの孤独を静かに見守っています。  でもね、大丈夫。おとうさんがミノタウロスなわけはないですからね。

カテゴリー:家族 / ひこ・田中の、 子どもの本イチオシ

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