おでんわもしもししましまちゃん (はじめてであうえほんシリーズ)
2011.10.01 Sat
おでんわもしもししましまちゃん (はじめてであうえほんシリーズ)
訳者など:たんじ あきこ ()
出版社:くもん出版
画面の中には様々な縞々があって、もちろんしましまちゃんも、カラフルな色合いの縞々帽子に縞々シャツ姿です。 誰か知らない人に電話を掛けて、または誰か知らない人から電話がかかってきて、「あなたどなた?」。次のページでそれが分かるという繰り返しのリズムを楽しむ絵本。 縞々だけでなく、細かな部分に遊びがあって、それに気づくのが喜び。 たんじの画は元々イラストっぽくて、動きより留めの魅力なのですが、その留めが動きの一瞬を巧く捉えていて、へたな動きよりリアルです。 それがたんじの魅力であり、強みでもあるのですが、キャラ(基本的に動かない)かキャラクター(動くことで個性を示す)かを判別しやすいものを求めてしまう現在、そのどちらとも言い難いスタイルは、不利に働くケースもあると思います。しかし、中原淳一や柳原良平(両者の画風は全く違いますし、たんじも違いますが)の魅力もまたそうであったのですから、たんじには自信を持ってこのスタイルに磨きを掛けていってほしいです。
カテゴリー:ひこ・田中の、 子どもの本イチオシ
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