2013.12.13 Fri

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日記は囁く

訳者など:イザベル・アベディ ()

出版社:東京創元社

 ノアは有名女優の母親の気まぐれで、ある村にある五〇〇年の歴史を持つ屋敷を借り、そこでバカンスを過ごすことになる。屋敷は荒れ放題で、そのままでは住めるような物ではなく、村から若者デーヴィトを改築の手伝いに雇う。  閉鎖的な村。それを気にもとめない母親カートは、さっそく有名女優の力を使って村人を虜にする。そんな母親にうんざりのノア。  大家が決して開けたがらない屋根裏。そこに詰め込まれていたのは以前住んでいた人々の家具。なぜ?  ノアはやがて三十年前この屋敷に住んでいたエリーツァという少女の存在を知ります。そして彼女が殺されたらしいことを。エリーツァのことに口をつぐむ村人たち。  ノアとデーヴィトは真相を探ります。  YAミステリー。一世代前の事件を扱うこともあって、大人である村人たちの青春がノアとデーヴィトのそれと重なって、家族愛、性愛、信頼、YA要素が世代をクロスして描かれていきます。

カテゴリー:ひこ・田中の、 子どもの本イチオシ

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