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東京

飯沼知寿子展 明るさについて

イベントURL: https://www.facebook.com/events/1959545330789008/
主催者:
主催者URL;
開始日時: 2018年11月17日 (土) 12時00分
終了日時: 2018年12月02日 (日) 17時00分
会場: Gallery & Café DODO 〒183-0054東京都府中市幸町1-39-43
会場URL:
連絡先: Gallery & Café DODO TEL.042-362-3018
登録団体:
パンフレット:

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詳細: 飯沼 知寿子  Chizu Iinuma

明るさについて

2018年11月17日(土)~12月2日(日)
12:00-18:00 (最終日17:00まで)
※月曜日休廊

Gallery & Café DODO
〒183-0054東京都府中市幸町1-39-43
TEL. 042-362-3018
P4台有り
・JR武蔵野線 北府中駅より 徒歩10分
・京王線 府中駅より 徒歩15分
・京王バス「国分寺駅南口」⇔「府中駅」
 寺91「明星学苑」経由「晴見町」下車、徒歩2~3分


 「明るい」というと、まず明度の高いことを連想する。色の明度と彩度を分けて見る(考える)術は、絵を描く上で訓練してきた。色の明るさと鮮やかさは別の事だと。しかし一般的には、鮮やかな色についても「明るい色」と表現する。だから色について人と話す時に、「明るい・暗い」を共有できずにかえって困ることがある。
 辞書を引くと確かに、「明るい」は色の鮮やかさも指すことが分かる。更に「明るい」は視覚的なことを超えてとても観念的で、人間社会におけるポジティブな言葉として使われることが、改めて確認できる。「明るい家庭」「明るい政治」「明るい未来」。目が眩みそうだ。
 白い壁に囲まれた展示会場をホワイトキューブと呼ぶのだが、最近は照明によって空間全体が均一に、更に明るい会場が増えた。部屋に入ると目が眩む。光の充満する部屋で感じる不安は、奇しくも「明るい~」という標語に囲まれるのと同じものだ。異常に明るさを求める社会の中で、見つめるべきものを見失っていく恐れに苛まれる。
 Gallery & Café DODOは窓が大きく、外光によってその表情を大きく変えるギャラリーだ。移ろう光の下、展示における明るさや絵における明るさ、そして社会における明るさについて考える場に出来ればと思う。

飯沼知寿子
1984年  神奈川県生まれ
2008年  第23回ホルベイン・スカラシップ奨学生
2010年  東京造形大学大学院 造形研究科造形専攻美術研究領域 修了
2017年  神奈川県美術展 厚木市文化振興財団賞 受賞
神奈川県在住・活動