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東京

パレスチナの壁:『わたし』との関係は?

イベントURL: https://www.aisf.or.jp/sgra/active/schedule/2024/19337/
主催者:
主催者URL;
開始日時: 2024年06月25日 (火) 17時30分
終了日時: 2024年06月25日 (火) 19時00分
会場: 昭和女子大学
会場URL: https://office.swu.ac.jp/other/campusmap.html
連絡先: 渥美国際交流財団 Tel:03-3943-7612 メール:sgra@aisf.or.jp
登録団体:
パンフレット:
詳細: 第73回SGRAフォーラム「パレスチナの壁:『わたし』との関係は?」
テーマ:「パレスチナの壁:『わたし』との関係は?」
日 時:2024年6月25日(火)17:30~19:00(終了後に懇親会*)
方 法:会場及びZoomウェビナー

会 場:昭和女子大学学園本部館3F大会議室
https://www.aisf.or.jp/sgra/wp-content/uploads/2024/05/SGRAForum73Map.pdf
アクセス
https://office.swu.ac.jp/other/campusmap.html

言 語:日本語・英語(同時通訳**)
申 込:下記リンクからお申し込みください
https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_UH6bfz9cTO6OsLWIzMi8Hw#/registration

*フォーラム終了後、パレスチナ料理の懇親会にもぜひご参加ください!(参加費無料)
**同時通訳はZoomで行うため、会場にて同時通訳を利用する方は、端末(スマートフォン、ノートパソコン等)およびイヤホンをご持参ください。

お問い合わせ:SGRA事務局(sgra@aisf.or.jp

■ フォーラムの趣旨

パレスチナ問題は「複雑すぎる」と言われます。しかし、客観的な事実や人道的な観点から考えると、この問題はすべての人に関わっています。フォーラムでは専門家、パレスチナ出身者、パレスチナ支持の活動を行っている学生の声を取り上げ、なぜこの問題が全ての人にとって重要なのか、そしてその問題を取り上げようとするときに直面する壁について話し合います。

「壁」という言葉には複数の意味が込められています。一つは、パレスチナ問題について公然と話すことを阻む見えない壁であり、タブーと言論の自由への抑圧を象徴しています。もう一つは、パレスチナ領土での継続的なアパルトヘイト(人種隔離)と植民地化の結果として存在する物理的な分離の壁です。世界中での学生の抗議活動は、これらの見えない壁を取り壊す試みであり、パレスチナ問題に対する公開討論を促進する力となっています。これはパレスチナ問題に対する新たな視点を提供すると同時に、世代間の意識の違いとその変化を示唆しています。

フォーラムを通じて、参加者がパレスチナ問題に対する多面的な理解を深め、グローバルおよびローカル、マクロとミクロな視点からのアプローチを考察する機会になると期待しています。

■プログラム

17:30開始
司会(シェッダーディ・アキル、慶応大学訪問講師)
挨拶(今西淳子、渥美財団SGRA代表)

17:35発表1 ハディ ハーニ(明治大学特任講師)
「パレスチナ問題の基礎知識:改めて、歴史と政治的構図の要点を抑える」(日本語)

18:05発表2 ウィアム・ヌマン(東京工業大学大学院生)
「建築の支配:植民地主義の武器としての建築環境」(英語)

18:20発表3 溝川貴己(早稲田大学学部生)
「立ち上がる学生、クィア、環境活動家たち:2023年10月以降の東京のパレスチナ解放運動」(日本語)

18:35質疑応答・ディスカッション(日本語・英語)
モデレーター:徳永佳晃(日本学術振興会特別研究員PD 日本大学)
オンラインQ&A担当:郭立夫(筑波大学助教)

19:00閉会・懇親会開始

【発表概要】

発表1「パレスチナ問題の基礎知識:改めて、歴史と政治的構図の要点を抑える」
(ハディ ハーニ、明治大学特任講師)

現在、世界中でパレスチナ人と連帯する運動が巻き起こっており、日本社会にも多くの参加者がいます。ただし「停戦」のみならず、その先に正義を実現するためには、構造的かつ本質的な変化へとつながる長期的な視野を持つことも重要です。そのために第一に重要なことは、シンパシーだけではなく、知識と論理に裏打ちされた正しさに則って行動することだと考えられます。このため今回のイベントでは、最新情勢や新事実の解説というよりは、パレスチナ問題の長く複雑な歴史や、現状の政治的構図を理解するうえで重要かつ基本的なポイントを解説し、全ての人が共有すべき基礎を確認することを目的としています。

発表2「建築の支配:植民地主義の武器としての建造環境」
(ウィアム・ヌマン、東京工業大学大学院生)

建築は政治を具現している。設計者の世界観を表すものであると同時に、政治的コントロールのための装置として使われることもある。このことは、ヨルダン川西岸やガザの植民地建築にはっきりと表れているが、東京や世界中のパレスチナ支持デモの場所として選ばれている公共空間にも、目に見えない形で表れている。本発表では、パレスチナ人に対する日常的な抑圧と統制に寄与している建築装置と、世界中の公共空間におけるそれに匹敵する、しかし控えめな建築的統制装置との類似性を描き出そうと試みる。

発表3「立ち上がる学生、クィア、環境活動家たち:2023年10月以降の東京のパレスチナ解放運動」
(溝川貴己、早稲田大学学部生)

2023年10月以降、在日パレスチナ人だけでなく、学生、クィアコミュニティ、環境活動家といった様々な人々のコミュニティが、即時停戦とパレスチナ解放を訴えて、デモやイベントを行っていた。ここでは、この人々がパレスチナ/イスラエルにどのように向き合い、この7か月間どのような試みを行ってきたか、東京での事例を紹介する。

※プログラムの詳細は、下記リンクからご参照ください。
https://www.aisf.or.jp/sgra/wp-content/uploads/2024/05/SGRAForum73Program.pdf