ドイツ映画
-
映画評:パガニーニ―愛と狂気の天才ヴァイオリスト 河野貴代美
2014.06.02 Mon
音楽(家)映画のすばらしさは、主題(家)にかかわる音楽が断片的とはいえ全編に流れることである。「アマデウス」や彼の姉を描いた「ナンネル・モーツアルト」はまだ記憶に新しい。一方映画音楽もそれはそれで楽しく、音楽それ自体が、観賞した各時代の各人の感情生活(特に感傷!)をいつまでも保持する。そこだけは色あせない情緒という宝の置き場。 ここに紹介…
タグ:くらし・生活 / 河野貴代美 / 女とアート(映画/演劇/ドラマ/パフォーマンス/音楽/美術/絵画/写真/文学) / ドイツ映画
-
2012.12.23 Sun
『東ベルリンから来た女』 媚びないヒロイン――はりめぐらされた監視の網の目のなかで 田丸理砂 風の音が印象的である。背の高い草むらの脇をスカート姿の女性が自転車を走らせる。草むらの彼方は見えず、吹き荒れる風のリアリスティックな音は、見る者を不安にさせずにはいない。 映画は、ひとりの女がある建物の前の停留所でバスから降りてくる場面で始ま…
タグ:くらし・生活 / 田丸理砂 / クリスティアン・ペツォルト / ドイツ映画