【タイトル】
 公開講演会「ブックトーク『ジェンダー研究と
 社会デザインの現在』を語る」
 (萩原なつ子教授・退職記念論集)

【日時】2022年3月19日
【専門領域】環境社会学、NPO・非営利活動論、
     ジェンダー論(エコフェミニズム)
【退職年月日】2022年3月31日



【プロフィール】

1956年、山梨県生まれ。お茶の水女子大学修了(博士[学術])。トヨタ財団アソシエイト・プログラム・オフィサー、宮城県環境生活部次長、武蔵工業大学環境情報学部助教授等を経て立教大学社会学部教授/大学院21世紀社会デザイン研究科教授。認定NPO法人日本NPOセンター代表理事。単著に『それ行け!YABO――こどもとエコロジー』(1990年、リサイクル文化社)、『市民力による知の創造と発展――身近な環境に環する市民研究の持続的展開』(2009年、東信堂)などがある。

 本動画は、2022年3月19日に開催された、立教大学21世紀社会デザイン研究科・社会デザイン研究所主催の公開講演会「ブックトーク『ジェンダー研究と社会デザインの現在』を語る」(https://www.rikkyo.ac.jp/events/2022/03/mknpps000001u4p0.html)の模様を収録したものである。
 同書『ジェンダー研究と社会デザインの現在』( 萩原なつ子[監修]・萩原ゼミ博士の会[著]・森田系太郎[編]、三恵社、2022年3月)は、立教大学・萩原なつ子教授の退職記念論集として編まれた。WANの「女の本屋」(https://wan.or.jp/article/show/10032)でも紹介していただいた通り、2022年3月31日に同大学をご退職された萩原なつ子教授(4月より国立女性教育会館[NWEC]理事長)の監修のもと、博士論文の指導を通じて萩原教授から薫陶を受けた11人が感謝の意を込めて作り上げた書籍である。
 本ブックトークは2部構成となっている。前半の第1部は、書籍の第1部のタイトルでもある「多様なジェンダー研究」と称し、各執筆者がフクシマ、自治体、医師、環境(エコフェミニズム)、AI、政治と〈ジェンダー〉とを交差させた視点から執筆内容を発表し、萩原教授がそれぞれコメント。後半の第2部は、書籍の第2部のタイトルでもある「社会デザイン研究の試み」と称し、各執筆者がマス・メディア、在宅医療、大学教育、留学生、信託を〈社会デザイン〉の観点から分析した執筆内容を発表した。
 本ブックトークをお楽しみいただければ幸いである。                  (文責:森田系太郎)

【登壇者(*役職名は登壇当時のもの)】
<コメンテーター>
●萩原なつ子(立教大学21世紀社会デザイン研究科・教授)

<発表者(*登壇順)>
【第1部】多様なジェンダー研究

●菊地栄(立教大学・兼任講師)
第4章担当:「環境とジェンダー ~原発事故によって奪われた言葉、女性たちの抵抗~」
●相藤巨(立教大学・兼任講師)
第1章担当:「地方自治体における女性の視点に基づく政策形成の持続可能性に関する考察 ~消滅可能性都市の指摘を契機に政策転換を行った豊島区の『その後』を事例として~」
●内藤眞弓(ファイナンシャルプランナー)
第2章担当:「子育て女性医師のキャリア形成とジェンダー構造」
●森田系太郎(立教大学・兼任講師/研究員)
第3章担当:「日本のエコフェミニズムの40年――第一波から第四波まで――」
●佐野敦子(東京大学大学院情報学環特任研究員)
第5章担当:「ジェンダー平等なAI社会をデザインするには」
●山口典子(堺市議会議員)
コラム担当:「萩原なつ子先生との出会い、そしてジェンダー平等社会の実現へ!」
【第2部】社会デザイン研究の試み
●淺野麻由(国際ファッション専門職大学専任講師)
第6章担当:「ベビーホテル問題とマス・メディア」
●景山晶子(明治学院大学社会学部付属研究所研究員)
第7章担当:「在宅医療の場が問いかける医師の役割 ~『治せない』患者についての在宅医の語りからの考察~」
●安齋徹(清泉女子大学文学部地球市民学科教授)
第8章担当:「大学教育と社会デザイン」
●原田麻里子(東京大学相談支援研究開発センター留学生分野専任講師)
第9章担当:「留学生の定住・定着と社会デザイン――“居場所感”のフレームワーク――」
●藤井純一(公益財団法人かめのり財団理事)
第10章担当:「公益信託法の見直しに関する一考察 信託の法律効果について」