久保田真弓(くぼた まゆみ) 最終講義
タイトル:やめられない「コミュニケーション」
日時:2023年1月19日
退職年月日:2023年3月31日
専門分野:コミュニケーション学、異文化コミュニ
ケーション、非言語コミュニケーション
プロフィール
1978年東京理科大学理学部数学科卒業。1980年に国際協力機構(JICA)青年海外協力隊にて数学の教師としてガーナに2年間赴任。1991年インディアナ大学スピーチ・コミュニケーション学部にてPh.D.取得。帰国後、フィリピンにてジェンダーと開発についてNGO調査。そこでキャロライン・モーザの著書に出会う。1994年4月より関西大学総合情報学部専任講師を経て教授。2023年4月より関西大学名誉教授。「ジェンダー主流化」をテーマにJICA研修に長く携わる。共訳:キャロライン・モーザ著(2001)『ジェンダー・開発・NGO 私たち自身のエンパワーメント』新評論、共著:八島智子・久保田
真弓(2012)『異文化コミュニケーション論 グローバ
ル・マインドとローカル・アフェクト』松柏社
コロナ禍で2020年度より2022年度まで講義科目「コミュニケーション論」と「コミュニケーションと行為」は、事前に講義を録画して配信するオンデマンド授業でした。そのため最終講義は、3年ぶりの対面講義となりました。そこで、以前、対面授業でやっていた実践も取り入れ、あえて参加型の講義にすることにいたしました。タイトルは、「やめられない『コミュニケーション』」です。コミュニケーションに「 」がついているのは、ひとつの固定的な解釈ではなく、多様な見方があることを示したかったからです。2022年より高等学校では「情報Ⅰ」の科目が必須になり、記号論的アプローチの「コミュニケーション」について学びます。しかし「コミュニケ―ション」の見方はそれだけでなく、もっと根本である「情動のコミュニケーション」の役割がなにより重要であることを学生への最後のメッセージとして伝えることにしました。