女性は子どもを産んだら、子ども中心に生きる存在になるの?母性信仰や三歳児神話など、「子育ては母親がするもの」という世間からの圧力を感じながら、保育所に子どもを預ける女性たち。彼女たちは託児実践をつうじて、何を受け入れ、何に挑んでいたのだろうか?(裏表紙の内容紹介より)
第一子出産時に大学院で博論を執筆していた村田泰子さんは、「母になる」ことをめぐる一連の意味や観念にとらわれ、身動きが取れなくなっていた。教員としての仕事をしながらも「いちにんまえ」の研究者ではなくなった気がし、小さな子どもをかかえながらフルタイムで働く自分というものを想像できなかった村田さん。「いったい何がわたしをそんなによわきにしてしまっていたのか。わたし以外の女性たちは、そうした感覚とどのように折り合いをつけてきたのか。」それを知りたい一心で研究を続けてきた村田さんが、「母になる」経験の初期におとずれる、「託児」という実践に焦点を当て、これをフェミニズムの視点から記述していくことを試みた本である。
コメンテーターには、北村文さんと遠藤美保子さんを迎える。津田塾大学准教授の北村さんは、「マザリング研究会」や科研費プロジェクト「現代日本社会におけるマザリングの政治的動態に関する研究」を立ち上げ、研究を行っている、マザリング研究者である。1970年代にウーマンリブに影響を受け「女性が仕事も子産み・子育ても含め、主体として生きようとする時、ネックとなるのが保育の問題」と考えたことから保育士になった遠藤さんは、「預ける側も、預かる側も子どもも互いに本音を出し合い、育ちあいたい」との思いから、仲間と共に「共同保育所ごたごた荘」を立ち上げ、40年以上にわたり保育園に預ける母親たちと深く交流してきた。
母親になった経験者からの視点、研究者の視点、保育の実践者の視点から生み出される対話はどこに向かうのでしょう。ワクワクします。WAN理事長の上野千鶴子も参加します。
今、母である人も、これから母になろうとする人も、そろそろ母を卒業したい人も、母ではない人も、それぞれにメッセージのあるセッションです。
みなさま、ぜひ、ご参加ください!みなさま、ぜひ、ご参加ください!。
◆日 時: 2023年11月9日(木)19時~21時
◆場 所:オンライン開催
◆定 員:100名(先着順)
◆参加費:
WAN会員 無料
WAN会員応援チケットA 3000円
WAN会員応援チケットB 2000円
WAN会員応援チケットC 1000円
WAN非会員(常勤職の方) 1000円
WAN非会員(常勤職以外の方) 500円
WAN非会員応援チケットA 3000円
WAN非会員応援チケットB 2000円
◆申込方法:10月9日申込開始:Peatixのイベントページよりお申し込みください。
https://becomeamother.peatix.com
◆主催:WANフェミニズム塾アドバンスコース(WANAC)
◆プログラム
1コメント
北村 文さん
遠藤 美保子さん
2村田 泰子さんからのリプライ
3登壇者間の討論
4参加者との質疑応答
◆登壇者
【著者】
村田 泰子さん
1972年、岡山県生まれ。関西学院大学教授。大阪外国語大学外国語学部(現大阪大学外国語学部)を卒業後、イギリスランカスター大学大学院へ留学(M.A. in Contemporary Sociology)。帰国後、京都大学大学院文学研究科にて社会学を修める(文学博士)。
日本学術振興会特別研究員(PD)や大学非常勤講師を経て、2009年から関西学院大学社会学部に勤務。専門は家族社会学、ジェンダー研究。主な著作に『「母になること」の社会学』(単著、昭和堂、2023年3月)、『子ども虐待を防ぐ養育者支援―脳科学、臨床から社会制度まで』(共著、岩崎学術出版、2022年)、『社会学入門』(共著、ミネルヴァ書房、2017年)、「明治期から昭和初期における小児科医の母乳への関心―『児科雑誌』の分析から」(伏見裕子との共著論文、『関西学院大学社会学部紀要』124号63-78頁、2016年)など。
【コメンテーター】
北村 文さん
1976年滋賀県生まれ。津田塾大学准教授。専門は社会学、ジェンダー研究、日本研究、エスノグラフィー。WAN転載記事:「ステイホーム」下で母親たちが味わった「絶望と悲鳴と笑い」、社会はそれを忘れてはならない https://wan.or.jp/article/show/9462
遠藤 美保子さん
1948年生まれ。東京都出身。東京外国語大学卒業。国家試験で保母(保育士)資格を取得後、1973年4月より1982年3月まで東京都文京区の公立保育園に勤務。1982年7月、仲間と共に「共同保育所ごたごた荘」を立ち上げ、2010年2月まで施設長、2014年より非常勤職員として勤務、現在に至る。2011年よりNPO法人ごたごた荘代表理事。
【司会】
山内 浩美
広島大学ハラスメント相談室 准教授
◆イベントの参加方法
ご参加のみなさまにはpeatix経由のメールで、11月3日(金)と8日(水)に再度、アクセス情報等をお知らせします。noreply@peatix.com のメールが届くよう受信設定おねがいします。最新バージョンのzoomアプリを事前にPC、タブレット端末、スマートフォンのいずれかに入れてください。
ご参考→https://ncdc.co.jp/columns/6612/#Zoom
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◆連絡事項
・書評セッションは録画録音させていただきます
。
・事業の振り返りのため、終了後、参加者アンケートへの回答ご協力をお願いいたします。
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・参加者による録画録音は、固くお断りします。
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2023.10.10 Tue
カテゴリー:BOOK TALK