2015.09.13 Sun
【転載】
明日9月14日まで、第4次男女共同参画基本計画「素案」へのパブリックコメントを受付中です。
http://www.gender.go.jp/kaigi/senmon/keikaku_sakutei/yojikeikaku/ikenboshu.html
アジア女性資料センターで取りあげて来た「女性・平和・安全保障」に関する安保理1325号決議国内行動計画(1325NAP)に関連して、ぜひパブコメを送っていただきたく、お願いします。
1325関係のことは、「素案」のP.75~76「12.男女共同参画に関する国際的な協調及び貢献」で出てきますが、「1325号等を踏まえ、効果的に実施し」とあるだけで、いったい「何を」実施するのかが書かれていないという妙なことになっています。
ここで消されている言葉は、「国内行動計画」です。
日本政府は2013年3月のCSWで、日本も1325号決議国内行動計画をつくるとぶちあげ、さらに9月には市民社会とともに草案を作成することを国際的にも明言して、NGO・学識経験者と草案を議論してきました。2014年9月にはパブコメもありました。このとき意見を出してくださった方も多いと思います。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/women/#section2
ところが外務省は2015年3月のCSWでの発表直前に、急きょ発表をとりやめ、その後最終版が出ないまま、プロセスが停止しています。
これまで策定協議に関わってきた私たちは、2年近くをかけて市民社会と政府が協議してきた内容が、反故にされるのではないかと、非常に憂慮しています。
1325NAP草案作成過程には、男女共同参画局も関わっていたにも関わらず、「資料」の方にも、その事実は一言も触れられていません。
また、日本版NAPは対外援助だけでなく国内課題の対応も含むので、「2.国際的なリーダーシップの発揮」に入るのはおかしく、CEDAWと同じように、「1.女性差別撤廃条約等の国際的な規範、国際会議等における議論への対応」に含まれるべきでしょう。
基本計画は幅広い領域にまたがっているので、みなさんそれぞれ関わっている課題でお忙しいとは思いますが、もし少しでもお時間があれば、1325に関して、
・市民社会との協議にもとづく1325決議国内行動計画の策定を、政府が2013年に国際的に約束したこと、その後2年近くかけてNGO・学識経験者が参加して草案が議論されてきた経過を踏まえ、協議内容にもとづく行動計画をすみやかに策定すること。
・実施にあたっては国連機関およびNGOとの対話、連携のもとに効果的に実施していくこと
・日本版NAPは対外援助だけでなく国内課題の対応も含むので、「2.国際的なリーダーシップの発揮」ではなく、「1.女性差別撤廃条約等の国際的な規範、国際会議等における議論への対応」に含めるべきといった趣旨のコメントを出していただければ幸いです。
時間が限られていますが、どうぞよろしくご検討ください。