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特定非営利活動法人虹色ダイバーシティ、設立総会に参加してきました 岡野八代
2013.03.13 Wed
2011年より、企業団体や一般市民向けのイベントで、性的マイノリティの説明や権利擁護のための講演を続けてきた村木真紀さんが代表を務め、
「あらゆるセクシュアリティを持つ人々が互いに尊重し合い、いきいきと働くことのできる職場環境の実現に寄与すること」(設立趣意書より引用)
を目指した団体が、虹色ダイバーシティだ。
かつて企業戦士たちは、家や家族のことも忘れ、24時間働けますかとばかりに、会社に命をあずけていた。いや、いつの時代であれ、そんなわけはない。
アマゾンのサーバでエラーが起こっているかもしれません。一度ページを再読み込みしてみてください.どんな職場であっても勤め始めると、休憩時間や飲み会の席でなくても、週末の過ごし方や、家族構成、テレビ・ドラマの感想や、気になる「異性」の噂話など、これでもかとばかりに、私生活がさらされ、さらされようとする。
もちろん、福利厚生をめぐっては、パートナーは誰なのか(いないことも含め)によって、大きく影響されることが多い。
わたしは、セクシュアリティとは、自分の生きざま、将来の夢、日々の暮らしやすさ、気持ちの安らぎ、そうしたことへの指向性だと、考えている。職場において、その指向性を隠したり、後ろめたく思ったり、口ごもったりすることがいかに、居心地が悪く、同僚との関係から距離を置くことになるかも、身をもって体験してきた。
日本でもようやく、性的マイノリティへの認知が少しずつであれ、高まってきた。経済雑誌に特集が組まれたことも記憶に新しい。そんななか、性的マイノリティの学校、家庭、そして職場における生き難さをなんとか解消したいという思いをもった人びとが、特定非営利活動法人の設立に向けて、行動を開始した。
3月9日の設立総会には、自分の身の回りで、自分たちができることから、さまざまな活動をしてきた人びとが集まっていた。一般企業で働く人や、すでに性的マイノリティの支援活動に深くコミットしてきた人たち。日本では政治、社会文化、そしてアカデミックな世界でも、性的マイノリティに関する問題意識はまだまだ、周辺に留まり続けている。
だからまず、経済界からプッシュしてみる、という意見に、職場の同僚の抱える生きにくさ、という視点から、この問題を捉える可能性に、総会に参加して目を見開かされた。
虹色ダイバーシティの今後の活動に大きな期待を寄せています。また、わたしも自分ができることから、少しでも活動に参加していきたいと思います。
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