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回答2:堀内貞夫先生

2013.11.01 Fri

中高年の乾燥肌でかゆみというのはよくみられることです。
しかし皮膚疾患はいろいろな原因で似たような症状を示す事があるので、皮膚科専門医を受診するのが最前です。
乾燥肌で落屑があるときは、保湿剤を使うというのが第一選択で、尿素の入った軟膏またはクリーム(ケラチナミン軟膏、ウレパール・クリームまたはローションなど)を一日2~3回塗布という方法です。また血流増加作用のあるヒルドイド・ローションを一日数回塗布するのもいい方法です。
副作用はどのような方法を使っても全くないとは言い切れず、以上二つの副作用の少ないものでも掻痒・発赤・発疹が見られる事があるとされています。
しかし最初に書いたような理由で、皮膚か専門医を受診する事をお勧めします。

ホルモン補充療法のがんリスクについてですが、卵胞ホルモン単独による補充療法は子宮体がん(子宮内膜がんと言われる事もあります)の相対リスクが1.7と上昇しますが、5年を超えると4倍になります。しかし黄体ホルモンを併用すると子宮体がんリスクは上昇しないどころかやや減少する事がわかっています。
一方黄体ホルモンを併用したホルモン補充療法は浸潤性乳がんの発生率を26%高めるという報告があります。乳がんの年間発生率は0.3%くらいですから、それが0.38%になるという事です。しかし卵胞ホルモンの単独療法ではむしろ減少すると言われています。

ホルモン補充療法を行うにせよ、行わないにせよ乳がんや子宮体部がんの検診は受ける事が望ましいのはかわりありません。

堀口貞夫

カテゴリー:回答

タグ:くらし・生活 / no2 / 健康相談 / 堀口貞夫 / 乾燥肌 / 皮膚疾患 / 皮膚科専門医 / 保湿剤 / 血流増加作用 / 搔痒 / 発赤 / 発疹 / ホルモン補充療法 / 卵胞ホルモン / 子宮体がん / 子宮内膜がん / 黄体ホルモン / 浸潤性乳がん