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回答3:堀口貞夫先生
2014.01.11 Sat
10年前に子宮筋腫のために子宮全摘出の手術を受け、左右の卵巣は残っているという事が、現在の状態ですね。
子宮に関する病気(例えば、子宮筋腫、子宮内膜症、子宮頸がん、子宮体部がん、子宮内膜ポリープ、子宮内膜増殖症など)については、子宮が無い訳ですから心配はありません。
しかし卵巣は残っているので、良性の卵巣腫瘍、卵巣がんが発生する可能性はあります。またずっと低い頻度ですが、卵管留水腫、卵管がんの可能性も考えられます。
卵巣がんについて考えてみましょう。
卵巣がんはお腹の中にある親指大(2~4×1~2cm)の大きさの卵巣に出来るがんで、出来始めは特別な症状がありませんから、早く見つけるのが難しい病気です。
卵巣がんの罹患率(罹患率:ある年一年間に新たに罹患したのは女性の人口10万人中何人か)は10.2です。40歳代から増加し50~60歳代がピークです。従って全く何の心配もない、診察の必要は全くないとは言い切れません。
では、年に一回診察を受けた方が良いのか、二年に一回で良いのか、三年に一回は必要かとはなかなか決めにくい問題です。
60歳代の終わりまでは“婦人科のかかりつけ医”になってもらう積もりで、年一回受診したらどうでしょうか?それで異常なしと言われても、「ウエストがきつくなった」「お腹がはるような気がする」「腰が重い」などの変化を感じたら、そのときには受診されると良いと思います。
というのは、上に挙げた卵巣・卵管の病気は特徴的な症状を示さないので早く見つけようと思えば、定期的に婦人科的診察を受ける必要があるからです。それでも、変化の起こり始めは小さながん細胞の固まりですから検査をしても見つからない事もあるのです。一年後の検診までの間に起こるかもしれない変化を見逃さないために、上に「・・」で示したような自覚的な身体の変化を見逃さずに検査を受ける事が大事になります。実際にがんが発生するのは一万人に一人くらいですから、検査をしても「異常ない」という事の方が多いのですが、早く見つけるためには、このくらいの注意が必要なのです。
70歳代になったら、自覚的な身体の変化に注意しつつ、2~3年に一回かかりつけ医と顔つなぎというのは如何でしょうか?
卵管の病気は、卵巣に比べるともっとずっと少ないのです。それに卵巣の検査と一緒に診る事が出来るので、別に考える必要はありません。
この検査は、超音波の検査ですから検査を受けすぎた何か副作用という心配はありません。
国立がんセンター・がん情報センター がん情報サービス
http://ganjoho.jp/public/cancer/index.html
カテゴリー:回答
タグ:くらし・生活 / no3 / 健康相談 / 子宮内膜症 / 堀口貞夫 / 子宮筋腫 / 子宮全摘出 / 子宮頸がん / 子宮体部がん / 子宮内膜ポリープ / 子宮内膜増殖賞 / 卵巣腫瘍 / 卵巣がん / 卵管留水腫 / 卵管がん / 罹患率 / 卵巣 / 卵管
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