エッセイ

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「東日本大震災の復興に当たって(提言) ―復興に男女共同参画の視点を」@内閣府男女共同参画局災害ページ

2011.05.05 Thu

★「東日本大震災の復興に当たって(提言) ―復興に男女共同参画の視点を」@内閣府男女共同参画局災害ページ<2011.5.4>

http://www.gender.go.jp/pdf/saigai_09.pdf

 今回の東日本大震災で被災された多くの方々並びに関係者の皆様に心よりお見舞い申し上げます。
避難所支援や復旧・復興への取組は、まさに国を挙げて対応していただくべきものであり、
一日も早く進展がみられますことを心より願っています。

 昨年末に閣議決定されました第3次男女共同参画基本計画では、重点分野の一つに
「地域、防災・環境その他の分野における男女共同参画の推進」を位置付けています。
この中では、防災に関し、

・避難場所などの場における安全の確保など男女共同参画の視点からの配慮
・防災(復興)の取組を進めるに当たっての男女のニーズの違いの把握や男女共同参画の視点を取り入れた防災(復興)体制の確立

などが掲げられています。

 避難所等の支援につきましては、女性に対する相談窓口の設置や女性に対する暴力を防ぐための対応など、
既に、女性や子育てのニーズを踏まえた取組が始まっており、引き続き、男女共同参画の視点からの取組が
進められることを期待します。

 復興につきましては、先般、東日本大震災復興構想会議が立ち上がり、復興に向けた取組が進められています。
会議では、基本方針の一つとして、被災自治体が復興の主体となり、そのニーズや意向を受け止めていくことなどが
議論されていると承知しています。

 被災自治体が地域の復興計画をまとめていく上では、子育てや防犯など、女性や生活者の多様なニーズが
十分に反映されることが何よりも重要です。防災会議・復興会議への積極的な女性の登用に加え、
男女共同参画の視点が配慮されたまちづくりを進めるための仕組みづくり、例えば計画等を検討する場に女性を複数登用する、
当該地域に居住する女性や生活者の意見を広く伺うなどの取組を行っていただくことを強く期待します。
平成23年4月26日
   男女共同参画会議議員
    鹿嶋 敬
    岡本直美
    辻村みよ子
    山田昌弘

カテゴリー:震災 / 男女共同参画

タグ:東日本大震災