2012.01.10 Tue
「ごめんなさい」と「ありがとう」、この二語は最強です。・・・素直な気持ちで発することさえできれば。
謝れる人
「明日の準備がまっっっったく整ってないって、たった今わかったのよ!一体どうすればいいのかしらっ?」
ある晩電話を取ると、いつもは冷静でエレガントな女性が烈火のごとくお怒りでした。
参加している英語クラブで開催したスピーチコンテストの前日のことです。
彼女はコンテスト委員長を務めることになっていました。ところが!責任者であるクラブ会長に数ヶ月前から繰り返し確認してきたにも関わらず、前日になって審査員等のスタッフがきちんと手配されていないとわかったそうです。
私は出場者だったため準備にはノータッチ。しかしクラブ役員ということで冒頭の電話がかかってきたのでした。
「いざとなったらasukaちゃんにも審査員に回ってもらうから覚悟しておいてね!」
彼女の激怒はごもっとも。
私も「出場に向けて準備してきたのに、前日になって出られなくなるとはなぁ」とがっくりきてしまい、会長に対して呆れ&ぷちっと怒りすらわいてきました。
なんとかコンテストが実施された数日後。彼女と話していると、
「もう会長に対しては怒ってないわよ。だってちゃんと謝ってくれたもの」とのこと。
そう、私の中にあった怒りの芽もすっかり消え、むしろ会長を支えたいという気持ちになっていました。
なぜか。
コンテスト当日、会長はメンバー各々に深々と頭を下げて「本当にごめん。迷惑かけました」と謝っていました。
彼にも言い分はあったはず。仕事が毎日深夜まで及んでいた上に、直前に引越しを伴う異動があり、非常に忙しかったのも知っています。でも彼は言い訳することなく、とにかく謝っていました。
「ごめんなさい」。それは激怒すら溶かす魔法の言葉。
謝れない私
でも・・・ただ「ごめんなさい」を『使えば』いいわけではありません。
先日ママ友に叱られました。もともとの原因は約束を私が忘れてしまっていたこと。
しかし約束自体を忘れていた私には彼女の怒りの理由がわかりませんでした。更にこの年になるとあまり怒られることもない。そのショックもあって、思わずふてくされた態度で「はいはい。ごめんなさいっ」と言い捨ててしまいました。
その瞬間、彼女の目がつり上がった。
「心がこもってない!ただ『ごめんなさい』って言えばいいって子どもに教えてるの?違うでしょ!」
確かに子どもには「心から謝りなさい」と教えています。会長の態度に心を打たれたのも、彼の反省が伝わったから。
あちゃー、恥ずかしい。偉そうに言いながら自分はできていないなんて。
達人技
こんな私を尻目に、「ごめんなさい」ともう一つの魔法の言葉「ありがとう」を使う達人がいます。それは、うちの次女。
次女はおてんば娘。友達には「ダイナミック」「想定外」と評され、託児所では「山椒(=小さいけどピリリと辛い暴れん坊)」とあだ名を頂いたほど。二歳を迎えてイヤイヤ期に突入し、ますますやりたい放題です。
しかし憎めない。その秘密は「ごめんなさい」と「ありがとう」。
暴れん坊の彼女は色々やらかします。「触らないで!」と注意したものを落として壊す。ご飯前にどうしても服を着替えると言い張り、着替えた瞬間に牛乳をぶちまける。悪気はないとわかっていてもこちらはカッとなります。
しかしミスした瞬間に必ず「ごめんちゃーい」。そして後始末をしていると「ありがとー」。
素直な言葉に思わず笑ってしまい、怒りはスッと消え、むしろ感謝の言葉で心が温かくなります。
この達人技、真似してみました。
夫に夜お風呂を洗ってもらうようにお願いし、翌朝素直に「ありがとう!助かったよ」と伝える。これを二日続けたところ・・・その次の日から何も言わないのにお風呂を洗ってくれるようになりました。恐るべし、「ありがとう」効果。
素直な言葉
大人になると叱られることなどほとんどありません。そして母親というのは小さな子どもを教え導く立場。そんな環境で少々おごっていたようです。
「素直に謝り感謝する」というごく基本的なことで、二歳児に劣っているなんて!恥ずかしい、悔しい、憤り、不満・・・そんな一瞬の激情に流されず、小さな先生を見習って素直さを取り戻す。それが今年の抱負です。
宇宙マメ知識
国際宇宙ステーションに約5ヶ月半滞在していた古川宇宙飛行士が昨年11月22日に無事帰還しました。
滞在中は通常の科学実験はもちろん、古川さんが医者であることを活かした実験が印象的でした。(http://iss.jaxa.jp/iss/jaxa_exp/furukawa/result/)
宇宙では骨密度が低下することが知られていますが、古川さん自ら骨粗鬆症の治療薬を予防的に、摂取することでその現象が抑えられたそうです。これは寝たきりの方やお年寄りへの朗報となるかも!
一般からアイデアを募集した「宇宙医学にチャレンジ!」で行われた、足の裏の皮膚が柔らかくなるという実験の映像はなかなかインパクトがありました。このような映像を見ると、宇宙飛行士のみなさんに親近感がわきますね!
今年の6月からは星出宇宙飛行士が長期滞在予定です。今年も宇宙ステーションから目が離せません!
カテゴリー:asukaの育児休業日記