先月の半ばから、夫の仕事の都合でフィリピンのマニラ郊外に住み始めました。ちょうどフィリピン・レイテ島での台風30号による大きな被害が報道された直後だったので、いろいろな人に「大丈夫か」と連絡をいただきました。でもマニラのあるルソン島と大きな被害のあったレイテ島は500km以上離れていますので(東京~岡山と同じ位)、こちらは何の被害も出ていません。日本からは「フィリピン」というだけで、一緒くたに見られることを学びました。マニラはもちろん、日本人がよく行くセブ島も一部地域を除いて通常通りと聞きます。観光客が来ないと復興のための経済が回らなくなってしまいますので、フィリピンに興味がある方は今こそ来てほしいと思います。①週末マーケットのフルーツ売り場
少しでも興味を持っていただけるよう、私が感じたフィリピンの「食」の魅力について書きます。この国の「食」は来る前までイメージがなく、食事が合うかどうかは不安でした。私は食べられないものが多いくせに(厳格に避けてはいませんが、肉・卵・乳製品、白砂糖のお菓子は常食しません。魚は少し食べます)、人一倍「美味しいもの」への執着心が強いという、食に関して極めてやっかいな人間なのです。一方で美味しく食べていれば、それだけで幸せ全開になれる単純な人間でもあります。そんな私も今はフィリピンなら楽しく暮らせそう、と感じています。そう思う理由を挙げてみました。

1、フルーツ!フルーツ!フルーツ!②パパイヤ、大好きです南国だけあって、フルーツの種類が豊富で安く、美味しいのです。高級フルーツとされるマンゴーが特大サイズ1kg100ペソ(現在のレートで約240円)、私が好きなパパイヤは1kg40ペソ(約95円)以下で買えます。私はフルーツ好きですが、極度の冷え性のため、日本では身体を冷やすトロピカルフルーツをあまり食べないようにしていました。でも、ここは南国、冷え性を気にする必要もありません。今は好きなだけフルーツを食べる幸せと日本にはないフルーツを試す楽しさを味わっています。フルーツを多く食べているためでしょうか。お通じも快調、健康な毎日です。

 2、日本の食材が簡単に手に入る
近所のスーパーで豆腐やしょうゆ、味噌が普通に売っています。豆腐は絹も木綿もあります。私は家では玄米を食べていますが、有機栽培の玄米も売っています。米が主食のフィリピンではスーパーで売っている米の種類は日本より豊富のようです。わかめなどの乾物は韓国食材店で調達できます。フィリピンには韓国人が多く住んでいるため、あちらこちらに韓国食材店があるのです。
3、フィリピン料理は美味しい!
フィリピン料理というとデザートの「ハロハロ」くらいしか知りませんでしたが、私でも美味しく食べられるメニューがたくさんあります。お気に入りは「カレカレ(ピーナッツソースで煮込んだ甘めのシチュー)」と「ルンピア(フィリピン風生春巻き、野菜をクレープのような生地で巻いたもの)」。③カレカレと玄米④ルンピアフィリピン料理はスパイシーなものはほとんどなく、塩味と酸味が強く、甘いのが特徴です。ご飯と一緒に食べるものが多いので、日本人の口に合うと思います。
 4、外食のレベルが高い
マニラの外食のクオリティは東京と変わらないレベルのように感じます。日本料理はもちろん、世界各国の料理を楽しめます。私は野菜や豆料理が多い地中海系料理が好きなのですが、こちらに来てお気に入りのギリシャ料理レストランを二軒見つけました。ベジタリアンメニューを用意しているレストランが多いので、日本にいた時より外食する機会が増えた気がします。マニラには、どんな食の嗜好を持った人でも満足できるメニューが用意されています。 
と、フィリピンの「食」の魅力について語ってきましたが、私も住み始めてまだ1ヶ月足らず。その魅力の一端に触れただけの「フィリピン初心者」です。7107もの島々からなるフィリピンには多様な文化があると聞きます。食文化もしかり。まだ食べていない「美味しいもの」もたくさんあるはずなので、これから探索するのが楽しみです。私と一緒にフィリピンの魅力を探索したくなった方、今こそ、フィリピンへおいでください。きっと、はまるはずですよ。

※  「フィリピンの食は試したいけど、すぐにはフィリピンに行けない・・」という方のために、WANの「マーケット」コーナーで私がはまっているフィリピンの美味「ココナッツジャム」をご紹介しています!
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シリーズ「晩ごはん、なあに?」は、WANの運営ボランティアに集う人々によるリレーエッセイです。 食べることは生きること。 さまざまな人たちがWANの理念に賛同し、実際にサイト運営に関わっていることを、皆さんに知っていただければと思っています。シリーズ「晩ごはん、なあに?」は、毎月月末にアップ予定です。 今までの「晩ごはん、なあに?」をまとめて読むには、こちらからどうぞ!