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「京都国際子ども映画祭2015」参加レポート  山田祥子

2015.09.07 Mon


8月に京都で行われた、「京都国際子ども映画祭2015」の参加レポートです!

21th

2015年8月1、2、6、7、8、9日、第21回京都国際子ども映画祭が、京都文化博物館で開催された。

ベルリン国際映画祭ジェネレーション(子ども映画)部門での「子ども審査員方式」を取り入れたキンダーフィルムフェスト・きょうとは、公募で10歳~15歳の子ども審査員を選んだ。子どもたちは、映画祭当日に全作品を鑑賞し、意見を出し合って、最終日にグランプリ作品を選出する。8月1・2日は、コマ撮りアニメーションなどの制作体験や展示、『ダム・キパー』『きみとみる風景』『NAGISA なぎさ』の特別上映などがおこなわれた。

8月6日、会場では、おそろいのTシャツを着た子どもスタッフが迎えてくれた。子ども審査員を経験した後、スタッフとして継続する子どもたちが多く、高校生、大学生もいる。大人スタッフはサポート役である。長編は『リッキー』(ドイツ)、『コンテスト』(デンマーク)、『えんどう豆号のローラ』(ドイツ)、『瀬戸内海賊物語』(日本)、短編・アニメーションが7作品。様々な国の作品を通して、色々な国や社会があり、楽しいこと悲しいこと、悩みや苦しみを知り考える。監督トークの司会は子どもスタッフで微笑ましい。ドイツのカイ・S・ピーク監督やデンマークのマーティン・ミイヘ・レナード監督のお話を聞き、多民族国家で色々な国の人、考え方があることをあらためて知った。

また、外国映画には英語字幕があり、ライブで日本語の吹き替えがある。たとえば、ドイツ語の会話を聞きつつ、日本語の吹き替え音声が流れる。短編作品は、ボイスの講座を受けた子どもたちがチャレンジした。子ども時代から世界の優れた映画を観て、偏見のない心で多様性を感じてほしいと祈る。8月9日、グランプリが発表された。長編は『コンテスト』(デンマーク)、短編は『ミスター・ウブロと子犬』(ルクセンブルク)が受賞した。(山田祥子)

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<写真は、会場に飾ってあった手作りのポスター>

カテゴリー:新作映画評・エッセイ / イベント

タグ:映画 / 子ども / イベント / 山田祥子 / 映画祭

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