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朝日カルチャーセンター★受講生レポートNO.7「日本のフェミニズム」連続講座

2011.08.10 Wed

【朝日カルチャーセンター★受講生レポートNO.7】「日本のフェミニズム」

★日本のフェミニズム:第4回/『セクシュアリティ』★2011/8/6 上野千鶴子先生
≪シリーズ日本のフェミニズム~セクシャリティ≫
両足の間(股間)にあるのが「セックス」。両耳の間(脳・内面)にあるのが「セクシャリティ」。言葉の確認から講義がはじまりました。
「セックス」で見分けたとおりの男と女が、必ず異性を求めることが「自然」であり、違う場合は「異常」である、という感覚に、初めて疑義を突きつけたのが一九七六年、フーコの『性の歴史』。リブとほぼ同時期に、同性愛という感受性にもレボリューションがおこったようです。

それまでは、男女の恋愛→結婚→子どもつくって家庭、という人生設計を主張する「ロマンチック・ラブ・イデオロギー」が強固で、これに乗れなかったり、ちがう性行動がばれると「病気」扱いされ、矯正を強いられたとのこと。

そういう病気化をあおった一つが、フロイトの「人格発達理論」で…ややこしいのでレジメ引用すると、
◎男=父に同一化し、母(に似たもの)を欲望した性的主体
◎女=母に同一化し、父(のペニスの代用物=息子)を欲望した性的主体
◎同性愛者=以上の主体化に失敗した逸脱者…。意訳を試みると、
◎少年「パパみたいになりたい、パパのもってるもの(おかあさん)ほしい!」
◎少女「ママみたいになりたい、ママのもってるもの(パパのムスコ)ほしい!」
みたいなかんじでしょうか。無意識についての説明にせよ、女児、恐すぎる。
フロイト、なに考えてんでしょう。
私としては、少年とおなじく少女も「ママみたいになりたい、パパのもってるもの(おとうさん)ほしい」が妥当に思えます。「将来、パパのお嫁さんになるの!」、です。

フロイト理論があんまり不思議すぎるので、講座の最後、上野先生に質問しました。
「それはつまり、女性にとって、男より子供のが、完璧に所有できるからです」といった回答をいただいたと記憶してますが、う~む。よくわからん。
エーッ?!
だって私は常々、女性より男性のが、「俺の子供」「俺の息子」がほしいんと思ってた。「俺の子供を生んでくれ」ってプロポーズの台詞はあっても、女が「あなたの子供を産みたいわ」と言ったら、オトコ、絶対、超・焦るもん。えげつない話でいえば、男性が避妊したくてパイプカットしたら、セックスできなくなってしまった…とかさえあるっていうし。
しょうじき私は、女性たるもの、好きな男に「抱かれたい」とは思っても、「あなたの子供がほしい」と望んではイケナイものだと思ってた。〈愛人でいいわと歌う歌手がいて、いってくれるじゃないのと思う〉のが婦徳たるもの、と理解していた。なにしろ女性は、往々にして経済力が乏しいわけで、男に対して「あんたの子がほしい」など長期的な視野をもたず、まず避妊につとめるべきです。よっぽど甲斐性がある女性のみが、「私もそろそろ子供がほしいわ」と願うんだと思ってました。ち、違うの??
おそらくフロイトの時代と今とでは、社会の構成が、かなりだいぶ変わってしまったんでしょうね。
ともかく今回の講座では、フロイトの公式と真逆のセクシャリティが、自分に書き込まれていると気がつきました。フロイト的には、私はヘンタイだったのです。びっくりしたなもぉ。

杵渕里果(受講生)

タグ:女性運動 / セクシュアリティ / / 上野千鶴子 / 同性愛 / セックス / 朝日カルチャーセンター / 受講生レポート / 拡がるブックトーク2011 / 性の歴史 / ロマンチック・ラブ・イデオロギー / 人格発達理論