2012.02.19 Sun
展覧会名:「荒木高子ー心の深淵に迫る」
開催期間:2011年12月10日~2012年2月26日
場所:兵庫陶芸美術館
http://www.mcart.jp/23/exhibition/araki/araki.htm
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内容(兵庫陶芸美術館HPより引用):
荒木高子は、1921年に兵庫県西宮市に生まれました。華道未生流宗家の家元であった父の死後、荒木は1936年に、15歳で家元代行として家業に従事しました。
1950年頃からガラス・オブジェを制作し、1952年には須田剋太に師事し、油絵を学びました。1956年、大阪に白鳳画廊を開設し、1960年の閉廊まで主に関西の前衛美術を紹介し、荒木自身も石膏やスチールなどを用いたオブジェを制作しました。
1961年に渡米し、ニューヨーク・アート・スチューデンツ・リーグで彫刻を学び、フランス、スペインに滞在した後、1962年に帰国しました。1963年には、陶芸をはじめるために、西宮市の自宅に窯を築き、丹波立杭の丸八窯、京都市工芸指導所で学びました。荒木は、黒陶のオブジェや、球体にシルクスクリーンで転写した作品などを発表し、そのユニークな造形が注目されました。
荒木の作品が現代美術界にとどまらず、陶芸界で広く認知されるようになったのは、1979年第5回日本陶芸展に出品した「聖書シリーズ・砂の聖書、燃えつきた聖書、黄金の聖書」で最優秀作品賞・秩父宮賜杯を受賞したのがきっかけです。同年には、イタリアのファエンツァ国際陶芸展でも第2席に入賞しています。以後、荒木は聖書シリーズを継続して制作し、海外でも高い評価を受けました。1990年には、兵庫県三田市にアトリエを開設。1995年の阪神淡路大震災で、西宮市の自宅が被害を受けてからは、三田市のアトリエ横にアメリカ製のトレーラーハウスを設置して移り住み、2004年に亡くなるまで、同地で制作を続けました。
このように荒木は、兵庫県にゆかりの深い作家であり、聖書を題材にやきものという素材を通じて、人間の存在に関する根源的なテーマに迫った作家であるといえます。
今回の展覧会は、荒木高子の没後初めて開催される回顧展です。生涯にわたる陶芸作品を展示することで、荒木が陶芸界に残した足跡をたどります。
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miro
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