2012.06.18 Mon
2012年2月11日(土・祝)に開催されたブックトーク『母性』会場前の看板。
上の方には、震災支援のお飾りが。
下の方には、前々日に行った、「上野千鶴子特別ゼミfor岩手大学生」の写真が早速貼られています。
【報告】
岩手県では、第5巻「母性」をテーマに、盛岡市の「男女共同参画リーダー養成講座」のステップアップ講座の最終回として開催し、約100人の参加者で、会場があふれ立ち見が出るほどの盛況ぶりだった。
シンポジュウム形式で行われたブックトークでは、リーダー養成講座のコーディネートを務める岩手大学人文社会科学部の海妻径子先生が会のコーディネートも務め、お招きした首都大学副学長の江原由美子先生とWAN理事長の上野千鶴子先生から、本について、そして「母性」について、解説を頂いた。
講座受講生たちは、この日を迎えるまで5回ほど勉強会を行い、読書会形式で、それぞれが担当した箇所を読み、まとめ、疑問点や感想をまとめた。受講生のほとんどが母親であるため、自身の子育て経験やその時の想いがこみ上げ、5回の事前学習会は毎回タイムオーバーとなった。議論し語り合ったその時間は、自身の気持ちと向き合う、クリアリングの時間となった。
当日は、受講生一人一人が、それぞれ読み込んだ部分の感想や疑問点を発表し、いわゆる一方的な講義形式の講演会とは違い、双方向でのセッションが実現したと感じた。
「母性」…一見、女性だけの、母だけの問題のように感じるが、社会的政策的に仕組まれた母性神話のからくりを紐解き、もやもやの呪縛の原因を見つけるきっかけになったように感じる。何が正しくて何が間違い、どうすることがいいのか?それはわからない。しかし、私が感じたのは、「母性」は私の問題であり、これまでは、私に問題があるかと悩み苦しんできた。が、それは私に問題があるのではなく、社会の問題だと感じ、心が楽になった。同じように感じた参加者も多かったと感じる。
カテゴリー:拡がるブックトーク2011
タグ:女性運動 / 本 / 不妊 / リプロダクティブ・ライツ / 母性 / 江原由美子 / 岩手大学 / 広がるブックトーク2011 / 母性神話
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