2018年3月4日(日)、名古屋市人権啓発センター「ソレイユプラザなごや」にて行われた「取り戻そう生活時間~「かえせ⭐︎生活時間」ワークショップ~に参加しました。

二部構成のうちの第一部は南山大学法学部教授の緒方桂子先生と東海労働弁護団幹事長の樽井直樹弁護士を講師に迎え、それぞれの視点から生活時間についてのご講演をいただきました。

労働時間の仕組みや、人間らしい時間の定義など、改めて「生活時間とは何か」について考えることができ、また働き方改革関連法案についての問題点について知ることができて、非常に有意義な時間でした。

いままで、「チーム・ディーセントワーク」のメンバーとして生活時間の大切さ、労働とは何か、ということにつき考える機会はありましたが、今回改めて法律のプロから時間の大切さについての講義を拝聴して、「人として働く」ことについて自らに問い直すことができました。働いているのはロボットではなくまぎれもない人であり、すべての労働者の人権を尊重すべきという視点を取り戻すことができました。ありがとうございました。

そして第二部のワールドカフェでは、様々な働き方を選択した様々な方とお話しする時間を持つことができました。議論はとても楽しく、生活時間の悩みや捻出の仕方などについてあれこれと意見を交わすことができました。

私の生活時間の悩みは主に育児家事と仕事との両立についてですが、同じ悩みを抱える人が一人ではないこと、また、オランダやスイス、ニュージーランドなど様々な国の働き方について知り、希望が湧きました。

労働者が主体となり、自らを「商品」として企業に自由に売り込み、働き方を選択できるような社会が実現し、皆が無理なく生活時間を確保することができるような未来を強く望みます。 生活時間についての取り組みはまだ始まったばかりですが、ささやかながら私も一緒に取り組んでいけたらと感じました。 子供達にバトンタッチする未来が、明るいものになるように、今できることに対して真摯に行動していきたいと思います。

■ 森 智香子 ■