首相、プレミアム商品券「内容を検討」 参院代表質問  2018/11/1付日本経済新聞 朝刊より引用

面倒なので、あまり政治の話はしたくなかったのだが、昨日Twitterから飛び込んできたニュースにゲゲゲ!と思った。

あまりにもゲゲゲなニュースだったので、もう、政治は面倒とか言ってられない。

これは国難だ!

~安倍晋三首相が31日の参院本会議の代表質問で、消費増税に備えた景気下支え策として額面以上の買い物ができる「プレミアム商品券」の発行を検討する考えを示した。~
2018/11/1付日本経済新聞 朝刊より引用

はて・・・誰のための商品券なんだろう。
さてさて、読んでみると内容はこうだ。

~所得が少ないほど消費増税の負担感が強い「逆進性」を和らげるため、対象は低所得者層が中心になりそうだ。~
2018/11/1付日本経済新聞 朝刊より引用

さて、このエッセイではこのところ、ネウボラ活動について書かせて貰っているところだった。

ネウボラ活動とはなんであろうか。
まだ暗中模索ではあるが、ここまで作ってきたものから、今回のニュースも合わせて整理したいと思う。

私の子育ては振り返るとこうだった。
とにかく夫がブラック労働で帰ってこないというワンオペ育児の憂き目にあった。

独りで抱える子育て。
話相手もいなくて、死にたいとさえ思った。
子どもを預ける場所すらなかった。
子どもを連れていける場所すらなかった。
相談にいったら逆に子育ての仕方が悪いと説教たれられた。
夫の月手取りは10年上がらなかった。
自分は復職すらできず、そのあとはまともな仕事にはつけず非正規雇用ばかりだった。
色んな仕事を転々としたがブラックが多かった。
モラハラもあった。
幸いセクハラはなかった。
おかげさまで、子どもを産んだらすっかり低所得者層という家族構成になった。

どこともつながってるネウボラ、家族をオールキャッチ

そんな子育て中に出会った。
「ネウボラ活動」
イクボスにあこがれた。
これまでの職場全てにこんなにカッコイイ「イクボス」がいたら。
北海道と札幌市が「イクボス宣言」をしてくれたら。
うちの上司が「イクボス宣言」をしてくれたら。
上から目線じゃなくて横から対等な立場で話を聞いてくれるネウボラおばさん。
そんな相談先があったらよかった。
必死に高い水準すぎる家事育児を頑張ってた。
フィンランドだったら半分パパがやって当たり前なのに。

いやだ!
私、超バカだったんじゃない!
10年も焼け石に水みたいな家事育児ワンオペでボロボロヘロヘロ!
25歳で妊娠して、26歳で出産!
それから10年36歳。
非正規転々でキャリアすら見えないし家庭の所得は一向に上向かない!
夫の手取りは上がらない!自分はぼろ雑巾のように働いても所得は増えない!
子どもが大きくなるほど低所得になっていく!

みんなに知ってもらいたい!「ネウボラ!」
それが「ネウボラ活動」


では、活動スタートから3年を過ぎ、39歳になった私。
ニュースの何がゲゲゲか、結論をやっと言わせてもらうとすると。
低所得家庭代表として申し上げると、
商品券は買えない。
10年前出産でそもそも貯蓄が底をついた。(最近は出産で赤字になると聞いている)
この10年世帯収入は増えなかった。
ギリギリで生活をしている。
どんな余裕があって、商品券をまとめ買いできようか。
近所のスーパーで10000円に1000円がついた商品券販売のポスターを見て、いいな~と思っても。
群がって買っているのはお年寄りばかりだった。

裕福な人しかまとまったお金を持っていないのに

~対象は低所得者層が中心になりそうだ。~
2018/11/1付日本経済新聞 朝刊より引用

本気で言ってるなら、本当にもう日本は終わってると思う。
日本人は少子高齢化で絶滅するしかない。
フェイスブックでよく、日本人博物館ができることを予言しているがこのニュースでもう間違いない。

と、いうわけで、当会NPO北海道ネウボラの目指すものはすべてのこどもとかぞくにやさしい社会。

まだまだこどもとかぞくにやさしくない社会。
低所得者の非営利な啓もう活動は続く。


※初心を想い出す、今日の荒々しい文章を丁寧に書き上げたのはちょうど2年前。
※ ブログにきちんと書いた代表挨拶はコチラです。

妊娠期から護られてるネウボラ

すべての子どもと家族に優しいフィンランド