酷暑の続いていた札幌。
4日連続の30度越えは史上初とか2回目とか。

夏はほどよく涼しい、心地よい札幌はどこへ行ってしまったのだろう。

フィンランドでも30度越えの日があったらしい。
冬のマイナス気温が-50度ということのあるフィンランドの家の機密性は高いと聞いているので室内はとても暑かったよう。

人間活動によって気温上昇しているとのネット記事もあった。
人間活動においては、様々熱交換するシステムに頼っているので、外気温の上昇もうなづけるきがする。
世界中の心地よい生活を脅かすほどに、人類は何をせっせと過度な冷却しているのだろうか。

前回の続きで2人目出産後のワンオペ育児を綴ろうかと思ったところ、あまりに地獄の2人目育児に記憶がブラックアプトしており、皆様にご紹介できるようなエピソードがとんと思いあたらないのと、エアコンのない家がまだまだ一般的なこの北海道。

この酷暑すっかり参ってしまって、執筆が滞ってしまっていた。

#MeTooさっぽろVol.2

そんなところに、#MeTooさっぽろのNEWイベントが流れてきた。

昨日は奇しくも、東京医科大では2011年以降、女性が優秀すぎて女子大になってしまうという理由で女子受験生の点数を減点するなどしていたというニュースが毎日新聞で報道されたこともあって、今日の文章スイッチは#MeTooに向いた。

記事を読むと、『女性は妊娠出産で離職してしまうから』という理由のようである。
『妊娠出産のために女性の望む仕事ができなくなる病』は日本の大病である。

世界的に見てジェンダーギャップ指数111位とか先進国にあり得ない数字をたたき出してきたことにもなるほどといったところか。

日本における平等の思想は後進国よりも劣る。

私の人生も妊娠出産で180°人生が変わってしまった。

そこから『NPO北海道ネウボラ』という団体を立ち上げての社会活動を通して、160°また反転してきたというのが現在の状況である。


私が北海道で活動している『ネウボラ』とは、フィンランドの妊娠期からの切れ目ないワンストップの相談窓口。

『妊娠したら行く』

嬉しい妊娠でも。困った妊娠でも。それがネウボラだ。

妊娠検査から日本の産婦人科が行う妊婦健診をする。
出産後はそのまま育児の健診・家族を取り巻く諸問題の相談の場となるのだ。

日本においては、『妊娠』は女性に責任があると言われる。

初妊婦の場合、産婦人科にどのように受診できるかの知識もなく、相談できる人もいない。
フィンランドのネウボラのように相談できる窓口もない。

『自分に非がある』

恥ずかしいというレッテルとともに変化していく自分の体に戸惑い、絶望する。
一気に妊娠してしまった問題を独りで抱えざるを得ない状況になってしまう。

そして、男性に補償を求めることはどのような法の上でも守られていない。
未婚で子を宿してしまうコトの経済的負担も精神的負担も女性にだけ重くのしかかる。

嬉しくない妊娠は、本当に女性が望んで起ったことなのだろうか。
責任の取れない男になぜ体をゆだねたのか。

女性の心のスキを突いたハラスメントであることが多いのではなのではないだろうか。
女性が本当に望んだことだっただろうか。

性についての知識の不足という『無知』であるから、男女双方とも、ハラスメントであったことに自体気づいていないのかもしれないと私は考えている。

性についての正しい知識がないから学ぶ場がないから
愛し合うことはハラスメントすることではないし、ハラスメントを受け入れることでもない。

性と愛の勘違いが日本の世の中に蔓延しているような気がしてならない。

愛とは、パートナーに尽くし依存することではなくて。
パートナーを想い、相手にとっての最善を願うことだと思う。

男性が優位な社会であるがゆえに、男性に権力が集中し、ハラスメントに気づけない。
そんな悲しい社会が日本だと思う。

子どもの誕生を社会全体が祝福する。
フィンランドネウボラに見る理想の社会は#MeTooの問題を直視しなければ実現できない。

#MeTooとネウボラについては、まだまだ書くと長くなりそう。
テーマも色々とあげていくことができると思うので、また次の機会に。

~人生が160°変わった!主婦の社会活動という選択~
#1【ただの主婦】
#2【ネウボラ】
#3【WANとの出会い①】
#4【WANとの出会い②】
#5【シグナル①北大と私】
#6【シグナル②明るいニュース】
#7【孤立母子①】


NPO北海道ネウボラ代表 五嶋絵里奈(ごしまえりな)


#MeToo さっぽろミーティングVol.2
※NPO北海道ネウボラも後援しています。

#MeToo さっぽろミーティングVol.2
「学ぼう!話そう!セクシュアル・ハラスメント」

★前回の開催報告はこちら→ https://wan.or.jp/article/show/7782

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■日時
2018年8月22日(水)19:00~21:00

■会場
札幌エルプラザ公共施設 2階会議室 3・4
(札幌市北区北8条西3丁目 札幌市男女共同参画センター)
http://www.danjyo.sl-plaza.jp/access/

■参加費 無料

■対象/定員
#MeToo やセクシュアル・ハラスメント問題に関心のある方、何か力になりたいと考える方/20~30名程度

■参加のお申し込みは、こちらのフォームから↓
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSefWaXqRZ9Mg0RPJVisvMv3gPUmEKTtL5HSw5l-FNEnJsq_tw/viewform

【主催】 #MeToo さっぽろ実行委員会

【共催】札幌市男女共同参画センター(指定管理者:(公財)さっぽろ青少年女性活動協会)

【後援】NPO法人 ゆいネット北海道(性暴力被害者支援センター北海道[SACRACH-さくらこ])、北海道ジェンダー研究会、公益財団法人 北海道女性協会(北海道立女性プラザ)、NPO北海道ネウボラ