残暑も過ぎ去り、心地よい秋の空気流れる札幌。

最近フェイスブックを開くと、利用3年目記念日のお知らせがきていた。

ただの主婦だったので、それまでフェイスブックなんて実名登録するような面倒なSNSには手を出していなかった。
と、いうことは、ネウボラ活動を始めてから3年が経ったということだ。

さて、この頃は私は何をしていたんだっけ。

北海道教育大学の事務局で事務補佐員という非正規の職に就いていたころだ。
要は大学の事務パートのおばちゃんだ。

この頃の前の年の秋あたりにアドラー心理学の本「嫌われる勇気」と出会って無駄に勇気を出し始めていたんだっけ。

その頃知った、北海道教育大学の一般向けの公開講座で経営学の講座を冬にただの興味関心から受講していた。
高専の頃、専門教科に経営工学という授業もあって、履修済みの内容であるので、経営!何かしたい!とか、そんな大きな思いはなく、単に面白そうと思って、金額も地域への一般公開講座ということで自分のお小遣いでなんとかなったので、なんとなく参加したのだった。

その受講から半年以上たっていたが、その公開講座の先生に「ネウボラ」をやるのはどうかと、なぜだかふとメールしてみた。

その先生は、メディアの関係でお仕事されていたこともあって、大変広い知識をお持ちであった。
このメールの少し前に毎日新聞に出ていたことをご存知だった。

「いいんじゃないか」

先生からの一言で背中を押されてひとり飛び出したネウボラ活動。

あの時のチラシを引っぱり出してみた。

そうだ、これだ。受講したのはこのチラシの講座だった。

これがもう3年以上も前だったのかと驚き。
この時のご縁から、スモールビジネスアドバイザーにご助言いただけることに転じて、 さらに人脈が広がっていったことから活動がスタート。

活動のきっかけになった一般公開講座

とはいえ、ただの主婦であった私は右も左もわからず。

とにかく周りに伝えてみることからのはじまり。
今考えると、闇雲すぎてすごいのだが(笑)

とにかく「ネウボラ」について、ネットでの情報収集に精を出した。

あの頃はまだネウボラの日本ご検索でヒットする情報は少なかったのでネウボラ情報はほとんど網羅していたと思う。

ちゃんとラベリングできてファイルも整理してあるあたり、まだ作業時間に余裕があったように感じられる。
現在は日々の業務でファイルも何がなにやら。
ネット記事もPDF化して、このぐらい整理しておきたいものである。

かといって、このPDF記事を開いたことがあるかと言われれば微妙なものである。

なので現在のこのワンオペ団体経営な業務スタイルは合理性を取っていくであろうと思われる。

事業継続と収入維持を確保できて初めて情報整理もできるであろう。

なんとしてもそんな団体活動を目指したいのであるが、
そんな収益性の全くないソーシャルな活動は、
ただの主婦からの3年間では経営の才覚冴えずまだまだ遠いようだ。

2015年8月バックアップした情報

この直後、「フィンランド人で子育てしているなら誰でも『ネウボラ』を知ってるんだろう、
今フィンランド人のツアーが近くのホテルに滞在しているらしい』と紹介してもらった。

某団体の理事さんというすごい人にドキドキしながら電話でアポをとって、
自転車を45分間走らせて出会った。

近いと思っていたのだが思いのほか遠かったそのホテル。
息を切らして顔を赤くして駆けつけた。

その立派な理事さんという役職の男性はとても優しいおじさまだった。

そして、その時声をかけてもらってホテルから出てきてくれたフィンランド人女性は、
まさかの『ネウボラおばさん養成校』で講師経験のある人だった。

夢のようなフィンランドの子育てとネウボラ。

英語での会話の中(通訳できる人も立ち合い)、漠然と残った理想のイメージと彼女から受け取ったもの。

子育てという事柄へ関しての【充足感と幸福感】

そのためのヒントとして受け取ったのは、

【働き方】と【教育】と【情報システム】

そして、その根底にあるフィンランドの思想・・・

【女性がライフステージでつまずかない人生を保証するための妊娠期からの切れ目ない支援】

日本の掲げている日本版ネウボラ=子育て世代包括支援センターには、この視点のすべてが欠けている。

産前産後ケアはもちろん大変重要な部分である。
現在は手薄すぎる。もっと手厚くすべきは当然であろう。

ただ、それだけをすればよいのではなくて、これらがそろって機能しないことには、
ネウボラを真似た日本版は意味がないであろう。

私は子どもを産んで『不幸せ』だと思っていた。
自分が自分ではなくなってしまったからだ。

子育てというのは、こんなに幸せだと思えることなんだろうか。

自分は、子育てを機に仕事を辞めなければならなかった。

大きな絶望。自己実現しない社会。
体力的にも辛すぎるワンオペ育児。
心の底からはとても子どもをかわいいと思えない現実。

心の底からフィンランドをうらやましく思った。

彼女のように「幸せに子育てしたかった」
フィンランドへの羨望。

日本への絶望と失望。
自分の人生を裏切られた強い悔しさと怒り

『ネウボラ』が導くべき日本は

女性が自己実現できる幸せな子育て。

『心からの幸せ』を得た女性が導く『子どもへの愛』と『夫への愛』が支える日本社会はどれほど幸せな国になるだろう。

私のつくるネウボラはこれだ!!!

悔しくて・うらやましすぎて、その自転車での帰り道はずっと泣いてた。

その後もまた不思議な奇跡のようなできごとが折り重なり、
翌年3月には初めての北海道ネウボラ研究会を開催することになる。

ネウボラ活動は奇跡の連続。

季節柄、色々な活動スタート時のことを思い出しまった今回のエッセイ。
活動スタートの軌跡、続きはまた次回!

ネウボラ フィンランドの出産・子育て支援

著者:髙橋 睦子

かもがわ出版( 2015-12-10 )

~人生が160°変わった!主婦の社会活動という選択~
#1【ただの主婦】
#2【ネウボラ】
#3【WANとの出会い①】
#4【WANとの出会い②】
#5【シグナル①北大と私】
#6【シグナル②明るいニュース】
#7【孤立母子①】
#8【#MeTooとネウボラ①】


NPO北海道ネウボラ代表 五嶋絵里奈(ごしまえりな)

活動3年目、北海道ネウボラ研究会は第5回目を開催!

今回はチーム北欧。
指定のタグは 『#みんなの教育』 

スウェーデンアウトドア教育とネウボラ。
フィンランドネウボラにみる家族支援の思想は札幌ですでに数十年取り組まれ続けていた!

参加申し込みも受け付け中!
ふるってご参加ください。

午前中は無料の子育てイベントも!
どうぞお楽しみに!

※確定した後援が追加になっています。北海道フィンランド協会様、北海道スウェーデン協会様

第5回北海道ネウボラ研究会

みんなの教育 スウェーデンの「人を育てる」国家戦略

著者:川崎 一彦

ミツイパブリッシング( 2018-03-26 )

超緊急速報!9月22日「零 ONE LIVE」参戦?!
ソーシャルビジネス起業塾「零 ONE」塾上位4名に選出されました。
観客の投票で入賞が決まります!!
今後の情報は各種SNSより!!!