WANと私を結び付けたもの。

それは、昨年5月に開催された、

WANシンポジウム2017 “自分ゴト”から始まる社会づくり 半径3メートルをこえて―

そろそろ「社会運動」の話をしよう――他人ゴトから自分ゴトへ。社会を変えるための実践論

シンポジウムまでの道のりはコチラ→#3【WANとの出会い①】
シンポジウムの内容はコチラ→WANシンポジウム2017@北海道 ご報告

WANシンポジウム2017懇親会


当日はボランティアの運営スタッフとして参加していた。

シンポジウムが終わってからのWAN懇親会にも誘われて。

席決めのくじ引きで引いた番号は五嶋の「5」。

自分の顔見知りは全くいないテーブル。

そして、その席はなんと。

WANの代表理事上野千鶴子さんの隣だった。

WANシンポジウム2017懇親会

あまりの出来事にドキドキしながら「ネウボラの活動をしている」と

下手くそな説明をしながら、名刺を交換していると、

「おーい、みんな、ネウボラ」
「子育て世代包括支援センター」
「はじまってるんだってさ、誰か知ってた?」

と各テーブルに向かって声を張り上げた。

その一言で、会場がざわついた。
会場中に「ネウボラ」と「子育て世代包括支援センター」のキーワードが広く届いたのだ。

私のノミの心臓はぴょーんと1メートルくらい軽く飛び出したかと思った。

これだ!これが大物だ!

小物な私は、突然過ぎる上野先生との出逢いで偉大さを実感してくらくらした。

そのあとも気さくに写真撮影・ネット公開を承諾してくださる上野先生。
※1、2枚目の上野先生との写真は活動中のパワーの源!宝物の一つになっています♪(#^^#)

テーブルでもハイレベルな会話が飛び交う。
海外について、ジェンダーについて、論文について、各メンバーの活動について・・・。

自分の活動の反省点を感じながらも、テーブルで耳にする面白い話の数々に震えそうになる。

全国はすごい!!!

北海道しか知らなかった私はゾクゾクした。
そして、団体の活動というのは、全国で比べてみても同じような悩みや課題があるのだということもわかってきた。


そんな中、前に出るよう促されたのは、シンポジウム翌日からのアステージ研修、
アステージメンバーの自己紹介の場面だった。

アステージ(明日のステージ創り手)メンバー第1期生は、16人。

アステージは16人もいて、メーリングリストでいつでもつながっている。

この時のレッツ・アステージの内容は、
「パブリック・ナラティブ・ワークショップ」

講師は、
鎌田華乃子さん(NPO法人コミュニティ・オーガナイジング・ジャパン代表理事)、
武村若葉さん(Change org. 広報スタッフ)

そろそろ「社会運動」の話をしよう

著者:田中優子/法政大学

明石書店( 2014年10月 )

コミュニティ・オーガナイジングのワークショップとしての「パブリック・ナラティブ・ワークショップ」だった。

自らのストーリーを語り、共有と分析に取り組み、具体的なアクションを起こす。

コミュニティ・オーガナイザー

『そろそろ社会運動の話をしよう』の本の中でも特に気になったのはここだった。

振り返り、自分の実行委員としての記事にもここの部分が綴ってある。
https://wan.or.jp/article/show/7181

活動を始めたすぐの2016年2月。
NPO法人ファザーリング・ジャパン理事が講師で参加した働き方会議で誓ったアクションは
「子育てで味わった苦労、仕事へのザセツを伝える」
実際にこの間、たくさんの挫折をFacebookなどで発信して伝えてきた。

その翌月3月初めて主催した北海道ネウボラ研究会には9つの大学から11人の研究者が参加、
その他、議員、団体役員、子育て当事者等含む21人の参加となった。


「地域課題を見出し、いろんな人をテーブルにつける巻き込み力」

これは私だ。私がやってきたことなんだ。
そんなに大きな実績じゃないかもしれないけれど、
1人でやってみた、私を助けてほしい。子育てをたすけてほしい。
社会に変わってほしいと願うアクションだった。

私が何も知らずに1年間やってきたこととはいったいなんだったのか。

詳しく知りたかった。そして、これからどうしたらいいのかも知りたかった。

これにどうしても参加したいと思った。

でも、一万円もするワークショップだった。

とても当時ねん出できる金額じゃなかった。
やっぱり、ただの主婦でしかない私なんかには無理とあきらめていた。
でも、どうにかして工面するモチベーションとなったのは、人とのつながりだった。

100万円の勉強会の話を聞いたからだ。

これは学びたいと感じて受けに行った勉強会はあるか、勉強に価値を見出しているか、価値ある学びをしているかと問われた時、これの研修を想い出した。

締切は過ぎていたが、すぐに熱い思いのままに問い合わせてみた。
なんと受け付けてもらえるということだった。

あきらめなくてよかった!!

とはいえ、小論文なんて理系論文しか書いたことのない私にとっては初めての経験。
1000文字が数倍以上になってしまう。

どうやってまとめたらいいのか。相当悩んで書き綴って、Facebookで困っていると書くと、たくさん書いて削ればいいと物書きの友人が教えてくれてなんとか形になった。

こういった、奇跡の数々が重なって、この場に立った。

この中の一つでも無かったらここには立ってなかった。
そうじゃなかったら、ただの当日運営ボランティアだった。
色んな人が手を引いてくれて、色んな縁が不思議に絡み合って、私はWANのアステージにたどり着いた。

コミュニティ・オーガナイジングのワークショップは大変有意義だった。
このシンポジウム開催が2017年5月。このあと主催した7月の北海道ネウボラシンポジウム。
成功のカギは間違いなく、これに参加したことにある。

1,000人が繋ぐ「#性を守る法を作ろう」ダンスのためにあなたの「記号カラダ」をください!

そんなわけで、

WANシンポジウムへの準備に向けた読書会、WANシンポジウム当日の運営、そしてこのアステージのワークショップを経てたくさんの仲間ができた。

こんなに思想や想いが共感できる場があると初めて知った。

全国という大きなフィールドには、仲間がいる。

それをつなげてくれるのがWANという組織。

そして、たくさんの社会を変える方法を学んだシンポジウム。
社会は変わる、社会は変えられる!


今年の5月19日には横浜でWANシンポジウム2018開催!

アステージも2期生となる。

二期生の論文テーマは

「“女縁”から始まる社会づくり、そして、WANの役割」

女縁からますます広がるWANのアステージ!


※私個人のシンポジウム感想はコチラ→「動けば変わる。社会は変わる。」★WANシンポジウム2017@北海道・札幌★レポート#8

ちなみに、4枚目の写真は・・・
アステージのワークショップで盛り上がった

ビリーブ~わたしは知ってる~
性暴力に対する見方を変え、みんなが、前向きに生きられる社会を作るためのキャンペーン
「#性を守る法を作ろう」ダンスに挑戦

札幌◇ 国際女性デー #MeToo さっぽろ緊急ミーティング

性被害を告白する#MeTooイベント、札幌で開催!
一緒にガールズトークしましょう♪

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~人生が160°変わった!主婦の社会活動という選択~
#1【ただの主婦】
#2【ネウボラ】
#3【WANとの出会い①】

NPO北海道ネウボラ代表 五嶋絵里奈(ごしまえりな)