2010.02.21 Sun
アメリカ郊外の町で退屈な日々を過ごす二人の女の子、レベッカとイーニド。強烈なキャラクターの二人は周りになじめずとけこまず、いつも二人で生きていた。ずっとそうだったし、気なんて使わなくて良いはずだったのに、卒業後の二人暮らしプランを前に、何かが変わり始める…。たくさんのうまく言えない気持ちと、次々に抱えてしまう、「こんなのひどい!」という気持ち。きっと大人の目線で見たら「どうして」と思ってしまう、もどかしいことばかりだけれど、そうしかできない彼女たちの気持ちが手に取るように分かってしまう。とはいえ、これは単なる「思春期もの」とは一線を画している。何もかもが思うようにいかない現実と、苛立ちながらも格闘し道を切り開くというのも美しい物語だとしても、この映画の結末は同じくらい美しくて悲しい。
原作はカルト的人気を誇る同名のコミックだが、映画で加えられたというキャラクター、オタク男性のシーモアが秀逸だ。(Anna)