2010.05.19 Wed
ある地方都市での住民意識調査をながめていて、フルタイム労働をしている女性の6割、パートタイム労働をしている女性の8割が「家事は女性の仕事」という性別役割分業意識を持っているというデータに気づき、「本気でそう思っていたら過労になっちゃう!」と心配したことがある。この本を読みながら、主婦パートタイム労働者の主戦力化と、彼女たちの全般的な過労化傾向の実態について、憤りをもちつつ知る。 日本最大の非正規雇用、800万人の主婦パートタイマー労働者の現状を明らかにし、それを、生産性をあげることに励むのを捨て、女性パートにつけこんでいる「経営」の問題として指摘し、「パートタイム正規社員」として正当な評価を主張するこの本は、声高にフェミニズムを主張しているわけではないのだが、明らかにフェミ的だ。(momiji)
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