北原恵(きたはら めぐみ)最終講義
タイトル:「アート・アクティヴィズム――戦時下を生きた3人の女性画家」

日時:2021年3月4日
場所:大阪大学大学会館にて最終講義収録
退職記念交流イベント
日時:2021年3月13日(10:30~12:30)
場所:大阪大学・芸術研究棟・日本学B教室からZoomにて

 2020年度はコロナ禍のために私も他の方たちと同様、講義もゼミも遠隔授業を強いられました。2021年3月4日に大阪大学の大学会館で事前収録した最終講義と、3月13日の退職イベントの2回だけが、2020年度の最初で最後の対面講義となりました。それもご尽力くださったゼミ生たち実行委員会と日本学講座のみなさまのおかげです。心より感謝します。

 最終講義では、世代の異なる日本学出身者たちの交流を図りたくて、日本学関係者のみの参加に限らせていただきましたが、80名近い参加者を得て本当に素晴らしいイベントになりました。退職イベントは二部構成から成り、第一部は私の最終講義と、中嶋泉准教授との対談(本動画1時間)。 第二部は、交流会。Zoomのブレイクアウトルーム機能を駆使して発表・議論し、その後、全体でシェアするという流れでした。参加者は国内だけでなく、オーストラリア、タイ、韓国、アメリカ合州国、香港など、海外からも集まり、日本学ならではの多様・多彩な顔ぶれとテーマに、あらためて感動しました。「こんな楽しいことやってんねん!」「わあ、こんな研究があるのか」とお互いびっくりし、面白がること。今回の最終講義がそんな交流のきっかけとなることができて、とても嬉しかったです。
 動画は最終講義のみですが、ご覧ください。(北原恵)


プロフィール
大阪大学名誉教授。東京大学総合文化研究科博士課程修了(表象文化論・学術博士)。
甲南大学文学部教員を経て、大阪大学大学院文学研究科・日本学教員。
専門は表象文化論、美術史、ジェンダー論。女性アーティストや戦争画・国家・天皇の表象を研究。
著作に『アート・アクティヴィズム』『攪乱分子@境界』(インパクト出版会)、『アジアの女性身体はいかに描かれたか視覚表象と戦争の記憶』編著(青弓社)他。1994年から「アート・アクティヴィズム」を連載中。
HPはhttp://www.genderart.jp/


最終講義の主要参考文献はここからダウンロードできます。