
都市そのものの変容、インターネットやSNSの広まりというウェブ社会の発展とともに、若者文化もまた変化している。さらに、新型コロナウイルス感染症の流行は、街から人影を消し、こうした変化を加速させた。
急速にデジタル化・オンライン化が進むなかで、若者は、「リアルな場所」に何を求めているのか。従来の「都市の若者」から「若者」を語るという図式を超えて、多様な「場所」からその姿の析出を試みた、若者論の新潮流。
Point
・都市の優位性はまだ残っているのか? 都会と田舎の若者たちを比較して考える
・ロックフェスやSNS空間など「場」ごとの変化に着目する
・コロナ禍を経て、若者文化はどう変化していくのかについてもあわせて考察
目次
序 「若者論」の系譜対象地域に着目して(木村絵里子)
第1章 オタク文化は,現在でも都市のものなのか(大倉韻)
第2章 Gathering文化からSharing文化へ――渋谷センター街のギャル・ギャル男トライブの変遷(荒井悠介)
第3章 それでもなお,都心に集まる若者たち――東京都練馬区の若年層への質問紙調査の分析から(小川豊武)
コラム1 空間としての地元,社会関係としての地元(知念 渉)
コラム2 若者と「地元」定義(寺地幹人)
第4章「若者の地方移住」をめぐる語り――若者・場所・アイデンティティ(牧野智和)
コラム3 地域おこし協力隊×地方志向の若者×移動――定住と定住のハザマで(井戸聡)
コラム4 地域間移動という死角――若者の社会移動を考える(妹尾麻美)
第5章 フジロックフェスティバルに「帰る」人びと――「帰省」のレトリックと第三の故郷(永田夏来)
コラム5 「応援上映」という瞬間的共同体(大倉 韻)
第6章 現代のメディア空間と友だちとのつながり方――匿名性から考える(福重清)
コラム6 SNS利用の都市/地方比較(阪口祐介)
終 ポストアーバン化時代の若者論へ(轡田竜蔵)
◆書誌データ
書 名:場所から問う若者文化―ポストアーバン化時代の若者論
編著者:木村絵里子・轡田竜蔵・牧野智和
出版社:晃洋書房
刊行年:2021/03/25
定 価:2640円(税込)
慰安婦
貧困・福祉
DV・性暴力・ハラスメント
非婚・結婚・離婚
セクシュアリティ
くらし・生活
身体・健康
リプロ・ヘルス
脱原発
女性政策
憲法・平和
高齢社会
子育て・教育
性表現
LGBT
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