メイクとファッション――美容化粧服飾の戦略と呪縛

著者:栗田 宣義

晃洋書房( 2021/08/20 )


私たちは、髪を整え、化粧をし、衣服に身をつつみ、無臭という名の香水をまといます。美に向かうことは、避けられない規範なのでしょうか。それとも、それは、強いられた枷なのでしょうか。また、あるいは、闘いのための剣なのでしょうか。日常生活と切りはなすことができない美容化粧服飾をテーマに、強かな戦略と抵抗からなる社会的ダイナミズムとその現在形を、理論とデータの両面から描きました。以下、目次です。

 第1章 メイク規範の裏側にあるものとは ――メイク(その1)――

 第2章 「若さ」と「幼さ」の価値とは ――メイク(その2)――

 第3章 無臭という香りをまとう ――フレグランス――

 第4章 印象を決める身体の最上部 ――ヘアメイク――

 第5章 美しいからだへの欲求 ――ダイエット・エステ・美容整形――

 第6章 ブランド化と消費社会 ――アクセサリーとハイブランド――

 第7章 らしさの構築と脱構築 ――コスチューム(その1)――

 第8章 象徴と系統 ――コスチューム(その2)――

あとがき
参照文献
人名索引
事項索引