2011.06.24 Fri

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カワウソ村の火の玉ばなし

訳者など:山下 明生 ()

出版社:解放出版社

 筑紫地方に伝わる昔話。  カワウソ村人々は他から見下されていて、年に一度の宮相撲への参加も、汚れるからと許されていません。  優勝候補は傲慢で力自慢の権助。挑もうとした才七はカワウソ村のもんというので、追い返されます。  五人抜き勝負、四人抜いた権助に挑戦者は現れません。そこにほおかぶりした謎の男が現れ、権助を倒しますが、それは才七。彼は、追われます。  被差別部落民話の一つです。  山下の物語展開は、無理なく、さりげなく、差別をしっかりと伝えています。  こうしたタイプの作品初挑戦の長谷川ですが、長谷川ですから、ピッタリはまっています。 長谷川さん、これからもこうした仕事をいっぱいしてください。

カテゴリー:人権 法律 政治 / こども 教育 / ノンフィクション 歴史 / ひこ・田中の、 子どもの本イチオシ

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