2011.06.28 Tue

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ひらめきの建築家ガウディ

訳者など:レイチェル ロドリゲス ()

出版社:光村教育図書

 ガウディは今や天才ということになっており、彼の建築物はスペインのとてつもない観光資源となっています。  そんな彼の伝記絵本です。  わりとよく知られたエピソードを巧くまとめています。批判的部分ももう少しあった方が良かったかなとは思いますが、ガウディとこの絵本で初めて出会う子どもの場合、これでいいのかもしれません。  ガウディの建築は彼の個性が爆発しているわけですが、同時にそれは時代の流れを免れているわけではなく、アールヌーヴォーの先例を受けています。ウィーンの分離派の建築にはガウディとよく似たものがあります。 パシュキスは固い建物を植物のように柔らかく魅せたガウディの仕事を、シンプルな線で描くことで、この絵本を読んでから本物を見るであろう子ども読者の感動を留保しています。

カテゴリー:ノンフィクション 歴史 / 芸術 / ひこ・田中の、 子どもの本イチオシ

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