ハートビートに耳をかたむけて in a HEARTBEAT (SUPER!YA)
2011.07.22 Fri

ハートビートに耳をかたむけて in a HEARTBEAT (SUPER!YA)
訳者など:ロレッタ エルスワース ()
出版社:小学館
16歳のイーガンはフィギュアスケートの有力若手。ただ、悩みは、「あなたの夢を叶えるため」という理由付けをして、母親が過干渉であること。自分自身を作れていないことをごまかすために、子どもの教育に邁進する親と似ています。 一方12歳アメリアは、心臓病を患っており、それを気遣うあまり、イーガンの母親とは逆に、自分の欲望を子どもに押しつけることは一切しませんが、腫れ物に触るような接し方にアメリアは不満を抱いています。 アメリアの吉報が入ります。ドナーが見つかったのです。手術は無事成功し、彼女は新しい心臓を得て回復に向かいます。すると、性格が少し変わってしまったような。 アメリアは心臓の本当の持ち主が気になります。というか、なんとなくわかります。相手はスポーツが好きな女の子だったに違いない。それもスケートをやっていた子で、少し皮肉屋であったであろうことも。真実かどうかはわかりませんが・・・・・・。 ハート(心)をハート(心臓)が結ぶ、家族和解の物語です。 作者あとがきによれば、臓器移植では、提供者の心というか情報が転移されたとしかおもえないようなこともあるそうです。医学的には認められてはいませんが、脳だけが記憶を司っていると言い切れるわけではありませんので、オカルトとしてではなく、興味深いことです。 それはともかく、体の一部がパーツとして強く意識されることで、物語が動いていく展開は、作者の意図を超えて、やはり「今」の物語です。
カテゴリー:家族 / ひこ・田中の、 子どもの本イチオシ
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