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京都

日本フェミニスト経済学会大会:共通論題ワーク・ライフ・コンフリクトの現在

イベントURL: http://devgen.igs.ocha.ac.jp/jaffe/program/index.html
主催者: 日本フェミニスト経済学会
主催者URL; http://devgen.igs.ocha.ac.jp/jaffe/about/index.html
開始日時: 2012年04月21日 (土) 10時00分
終了日時: 2012年04月21日 (土) 17時00分
会場: 同志社大学今出川校地
会場URL: http://www.doshisha.ac.jp/top_news/map/access_imade.html
連絡先: akawaguc@mail.doshisha.ac.jp
登録団体:
パンフレット:
詳細: 日本フェミニスト経済学会大会

10:00〜自由論題

13:00〜共通論題「ワーク・ライフ・コンフリクトの現在」
 川口 章(コーディネーター、同志社大学)

 報告者1:藤本 哲史(同志社大学) 
 報告者2:斎藤 悦子(お茶の水女子大学)
 報告者3:脇坂 明(学習院大学)
 討論者:伊田 久美子(大阪府立大学)

趣旨説明
 日本は、職場における処遇のジェンダー格差が非常に大きい。女性の時間あたり賃金は男性の60%にすぎず、管理職(係長相当職以上)に占める女性の割合は8%にすぎない。このように大きなジェンダー格差が発生する背景には、仕事と家庭の両立が困難なことがある。特に、仕事と育児の両立は難しいために、多くの女性が妊娠や出産を契機に退職し、子どもが大きくなってもフルタイムにはならず、パートタイムとして復帰する。
 その一方で、近年、ワーク・ライフ・コンフリクト(仕事と生活の対立)やワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)に対する関心が高まりつつある。2007年には、ワーク・ライフ・バランス憲章が政労使の合意の上で策定された。なかでも、育児・介護と仕事の両立支援策については、真剣に取り組む自治体、企業、労働組合が増えつつある。
 しかし、ワーク・ライフ・バランス施策をジェンダー平等という観点からみた場合、成果は上がっているのだろうか。男女の固定的役割分担意識は解消しつつあるだろうか 、男性の家事・育児への参加は増加しているだろうか、妊娠や出産で退職する女性は減っているだろうか、女性の職域は拡大しているだろうか、不安定雇用(非正規雇用)の女性への著しい偏りは改善しているだろうか、男性の長時間労働は改善しているだろうか…。どれをとっても、はっきり肯定できるものはない。
 日本フェミニスト経済学会2012年度大会は、「ワーク・ライフ・コンフリクトの現在」を共通論題として、ワーク・ライフ・バランス研究の専門家3人に報告していただく 。藤本哲史氏(同志社大学)は、社会心理学を専攻しており、これまでワーク・ライフ・コンフリクトに起因するストレスに関する研究を数多く手掛けてきた。日本のワーク・ライフ・コンフリクトの現状について、ジェンダーの視点を交えて報告していただく。斎藤悦子氏(お茶の水女子大学)は、生活時間研究の専門家である。生活時間配分に関する詳細なデータを利用し、仕事、家事、社会活動などにおける男女の役割分担や労働時間の二極化の実態などについて報告していただく。脇坂明氏(学習院大学)は、女性のキャリア形成や企業における女性活用施策に関する研究の第一人者である。企業におけるワーク・ライフ・バランス施策の実態や、その施策が企業における女性の活躍にもたらす効果および問題点などについて報告していただく。
 (足立 眞理子)