イベント情報

戻る

東京

生と性のバリアフリーフォーラム 2014

イベントURL: http://www.whitehands.jp/ss2014.html
主催者: 一般社団法人ホワイトハンズ
主催者URL; http://www.whitehands.jp/menu.html
開始日時: 2014年08月09日 (土) 10時00分
終了日時: 2014年08月09日 (土) 17時00分
会場: 国立オリンピック記念青少年総合センター センター棟 513号室
会場URL: http://nyc.niye.go.jp/facilities/d7.html
連絡先: m@whitehands.jp
登録団体:
パンフレット:
詳細: ●開催趣旨


 「障害と性(セクシュアリティ)」の問題を、みんなで当たり前に語り、

 当たり前に発信・共有することのできる、公共広場(フォーラム)をつくる。



 障害とセクシュアリティ(性・恋愛・セックス・結婚等)の問題は、かつて「タブー」「福祉の闇」として考えられてきた。

 70年代以降の自立生活運動、障害者の権利擁護や就労支援の進展、差別禁止の時代の流れの中で、
 当事者や支援者の立場、教育や介助の現場から、NPOの活動、書籍や論文などを通して、徐々に語られるようになってきた。

 しかし、そうした語りの声は、まだ十分とは言えない。メディアで取り上げられることはあっても、センセーショナルな「ネタ」としての現状描写や問題提起のみにとどまり、具体的な処方箋を提示する段階には至っていない。

 障害学をはじめとする学問領域や、性的支援を行うNPO、特別支援教育の現場での一定の蓄積はあるが、そうした蓄積は、なかなか一般の人の目に触れるまでには至っていない。

 言うまでもなく、人間にとって性は当たり前の基本的欲求である。障害の有無にかかわらず、私達が、毎日の生活や、これからのライフコースを考えていく上での大きな原動力、モチベーションの源泉になる。

 今必要なのは、障害と性というテーマについて、「ネタ」でも「タブー」でもなく、公の場で、継続的に、多くの人が「当たり前」に語り、「当たり前」に情報を発信し、共有できる場を創造することではないだろうか。

 「生と性のバリアフリーフォーラム」では、障害とセクシュアリティにまつわる様々なテーマを取り上げ、第一線で活躍されている研究者・専門家・アーティストの方々をゲストにお招きして、トークセッションを行う。

 このフォーラムの場を起点にして、障害のある人の生と性の語り方・語られ方に、ささやかな、しかし、確実な変化の渦を巻き起こしていきたい。




●お招きするゲスト・資料提供者の紹介



1.【精神障害者の生と性】

 ~マイノリティの自己表現のしづらさと、セクシュアリティから考える<生存の技法(アート)>~

 ゲスト:荒井裕樹(あらい・ゆうき)さん

1980年東京都生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科修了。博士(文学)。

日本学術振興会特別研究員、明治学院大学社会学部付属研究所研究員、
東京大学大学院人文社会系研究科付属次世代人文学開発センター特任研究員を経て、
現在は二松学舎大学文学部特任講師。

専門は障害者文化論・日本近現代文学。障害を持つ人たちの文学活動や社会運動の研究、
および医療施設における自己表現活動の支援に取り組んでいる。

著書:『生きていく絵――アートが人を〈癒す〉とき』(亜紀書房)
『障害と文学 「しののめ」から「青い芝の会」へ』(現代書館)
『隔離の文学 ハンセン病療養所の自己表現史』(書肆アルス)
      


2.【知的障害者の生と性】 ~ライフコースの視点から考える、知的障害者の自立とセクシュアリティ~

 資料提供:新藤こずえ(しんどう・こずえ)さん *新藤さんのインタビュー資料配布+代理者による発表になります

1978年北海道厚岸町生まれ。

北海道医療大学看護福祉学部卒業、
北海道大学大学院教育学研究科博士後期課程修了(博士(教育学))。

高知女子大学、高知県立大学を経て、
立正大学社会福祉学部専任講師。社会福祉士。

著書:『知的障害者と自立
 ―青年期・成人期におけるライフコースのために』(生活書院)
 

3.【発達障害者の生と性】 ~当事者・家族・支援者の立場から考える『障害と恋愛・結婚』~

 ゲスト:村上由美(むらかみ・ゆみ)さん

1972年東京都生まれ。上智大学文学部心理学科卒業。

言語聴覚士。日本言語聴覚士協会会員。
日本支援対話学会学会員。
認定コーチング・スペシャリスト(R)。
国立身体障害者リハビリテーションセンター学院
聴能言語専門職員養成課程卒業。

重症心身障害児施設で広汎性発達障害児・肢体不自由児の
言語聴覚療法や発達相談業務に携わった後、
現在は、声に関するセミナーや自治体の発育・発達相談、
発達障害関係の原稿執筆、テレビ出演や講演などを行っている。

著書:『アスペルガーの館』(講談社)    


4.【身体障害者の生と性】 ~恋愛・性・アート~

 ゲスト:片山真理(かたやま・まり)さん

1987年埼玉県生まれ・群馬県育ち。東京藝術大学大学院修了。

両足とも脛骨欠損を持って生まれ、9歳の時に切断する。
自らの身体の特徴と、自分自身を取り巻く世界とのかかわりを、オブジェや写真で表現している。

活動歴:「アートアワードトーキョー丸の内2012」グランプリ受賞、
「あいちトリエンナーレ2013」ほか多数。

公式サイト:http://shell-kashime.com/


5.【基調講演】 射精介助の現場発・生と性のバリアフリー

 主宰:一般社団法人ホワイトハンズ 坂爪真吾(さかつめ・しんご)