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東京

セックスワーク・サミット2017秋『社会的養護と性風俗』~アフターケア・特別養子縁組・少年司法の現場から考える~

イベントURL: http://www.whitehands.jp/20170917.html
主催者: 一般社団法人ホワイトハンズ
主催者URL; http://www.whitehands.jp/menu.html
開始日時: 2017年09月17日 (日) 10時30分
終了日時: 2017年09月17日 (日) 17時00分
会場: 国立オリンピック記念青少年総合センター センター棟 403(〒151-0052 東京都渋谷区代々木神園町3-1)
会場URL: http://nyc.niye.go.jp/category/access/
連絡先: 一般社団法人ホワイトハンズ(m@whitehands.jp
登録団体:
パンフレット:
詳細: ●ゲスト:

 高橋亜美さん(アフターケア相談所「ゆずりは」所長)
 藤田順子さん(認定NPO法人フローレンス 赤ちゃん縁組事業部)
 安井飛鳥さん(弁護士・社会福祉士・精神保健福祉士、風テラスメンバー)

●司会・主宰・・・赤谷まりえ(編集ライター)、坂爪真吾(一般社団法人ホワイトハンズ代表理事)

●参加費・・・5,000円 ●定員・・・80名


<今回のサミットの開催趣旨>

 ★テーマ1:社会的養護の現状と、性風俗の世界との関係を可視化する

 ★テーマ2:見えにくく、支援が届きづらい社会的養護と性風俗の問題を適切に理解・解決していくために、
       私たちがやるべきことは何かを考える


 近年、メディアで特別養子縁組や児童養護施設などの「社会的養護」の領域に焦点が当てられる機会が増えています。

 社会的養護とは、保護者のない子どもや虐待等の理由で家庭で生活できない子どもを、保護者に代わって社会が養育・保護する仕組みのことです。社会的養護は、「子どもの最善の利益のために」及び「社会全体で子どもを育む」という理念の下に行われています。

 家族というセーフティネットから弾かれた結果、児童養護施設や里親家庭などの社会的養護のもとで生活する子どもたちには、手厚いケアが必要です。しかし現実は、制度の不備や公共・民間双方の社会資源の不足、そして社会の無理解(18歳成人論・自己責任論)などもあって、子どもたちが十分な社会的支援を受けられない状況に置かれ続けています。

 親による虐待や呪縛の影響で心身共に不安定な状態のまま、そして社会に順応できるだけのスキルや生活態度を身につける機会の無いまま、中学を卒業した時点、高校を中退した時点で施設からの自立を余儀なくされ、社会に出て働くことを選ばざるを得ない子どももいます。

 保護者もいなければ学歴もない十代の未成年者にとって、安定した住まいや仕事を確保することはきわめて困難です。性風俗やJKビジネスの世界は、そうした若者に短時間勤務で高時給を稼げる仕事、そして即日入居可能なマンション寮などの生活インフラを提供する機能、そして居場所を含めた情緒的安定を与える役割を果たしてきました。良くも悪くも性風俗の世界が、社会的養護の制度上の欠陥を埋める機能、未成年者の受け皿の役割を果たしてきたと言えます。

 保護者からの虐待やネグレクトの結果、家庭・学校・地域から排除され、十分な社会的支援を受けられない状況=社会的ネグレクトの状態に追い込まれている未成年者が、「いかがわしいもの」「あってはならないもの」として業界全体が社会的ネグレクトの対象になっている性風俗やJKビジネスの世界に流入する、という「二重の社会的ネグレクト」があります。

 今回のサミットでは、社会的養護の現状、及び性風俗との関係を可視化した上で、この「二重の社会的ネグレクト」を適切に理解・解決していくために、社会福祉に携わる専門職や支援者、風俗業界関係者、そして私たち一人ひとりがやるべきことは何かを考えていきます。