イベント情報

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東京

刊行記念トークイベント

イベントURL: https://peatix.com/event/406151/view
主催者: 神楽坂モノガタリ
主催者URL; http://www.honnonihohi.jp/
開始日時: 2018年08月04日 (土) 19時00分
終了日時: 2018年08月04日 (土) 21時00分
会場: 本のにほひのしない本屋 神楽坂モノガタリ
会場URL: http://www.honnonihohi.jp/access.html
連絡先: 神楽坂モノガタリ TEL 03-3266-0517
登録団体:
パンフレット:
詳細: <枇谷玲子『北欧に学ぶ小さなフェミニストの本』&野中モモ『世界を変えた50人の女性科学者たち』刊行記念トーク>
「半分主夫のフリーランス書店員が二人の翻訳家に生き方と海外のフェミニズムやジェンダーフリーについて聞いてみる」


みなさんこんにちは。神楽坂モノガタリ書籍担当の久禮です。

このイベントは、「ちょっとした行きがかりから半分フリーランス書店員半分主夫になった僕が、異なる個性とライフスタイルを持ったお二人の翻訳家に、ご自身の生き方や、訳業を通して知見を深めてこられた海外のフェミニズム、ジェンダーフリーの事情について聞いてみる」というものです。

お二人の翻訳家とは、枇谷玲子さんと野中モモさん。
この春、お二人はそれぞれの訳書、『北欧に学ぶ小さなフェミニストの本』(枇谷さん)、『世界を変えた50人の女性科学者たち』(野中さん)を刊行されました。

枇谷さんはこれまでも、10年に50点近い書籍を翻訳し、紹介してきました。
その多くは、絵本や、生きることや社会の仕組みをティーンエイジャーと一緒に考えるための読み物で、北欧諸国のリベラルな教育観や人権思想を垣間見せてくれます。
また、彼女が専業翻訳家として活動してきたこの10年間は、子育ての10年とも重なります。
そんなご自身の体験から、枇谷さんはハフィントン・ポストに「翻訳は主婦の小遣い稼ぎ?北欧語翻訳者が #フリーランスが保活に思うこと」と題した記事を書きました。
https://www.huffingtonpost.jp/reiko-hidani/freelance-hunting-a-nursery_b_15175942.html

この記事は、イベント「フリーランスが保活に思うこと」に参加した枇谷さんからのリポートです。
フリーランスで専門的職業を営む女性が出産と育児、保育園探しなどを通じて直面する困難について、様々なバックグラウンドを持つ参加者たちが意見交換をする現場の熱気が伝わってきます。

その枇谷さんが『北欧に学ぶ小さなフェミニストの本』を翻訳しようと心に決めた大きなきっかけは、『Bad Feminist』(邦訳『バッド・フェミニスト』ロクサーヌ・ゲイ、亜紀書房)を読んだことだったといいます。
また、『WOMEN IN SCIENCE』(邦訳『世界を変えた50人の女性科学者たち』レイチェル・イグノトフスキー、創元社)もずいぶんと愛読していたとのこと。
この2冊を邦訳したのが、野中モモさん。
今回の対談で枇谷さんは、野中さんとその魅力について語り合いたいと、期待を語ってくれました。

野中さんは、このおよそ15年に20点近い著書、訳書を刊行してきました。
なかでも、『つながりっぱなしの日常を生きる』(ダナ・ボイド、草思社)と『物を作って生きるには』(ジョン・バイクタル、オライリー・ジャパン)は、僕も大好きな本です。
ウェブやSNS、デジタル技術に溺れるのでもなく、忌避するのでもなく、自分の思考と行動を作っていく人々の姿に、ワクワクしました。

いっぽう野中さんは、枇谷さんとの対話について、「母親としての実感、子どもの本を取り巻く環境についてうかがいたいです。そして、そうしたさまざまな立場にある女性が相互理解をすすめ、協力していくにはどうしたらいいのかを探ることができれば」と語ってくれました。

たしかに、男性と女性の社会的な立場の非対称さだけでなく、女性のなかにも、仕事のスタイルや、結婚しているのか、子どもがいるのかといった立場の違いが意識の大きな違いを生むことを、僕も垣間見ることがあります。
一方で、男性同士でそのような違いが衝突するシチュエーションが「少なすぎる」ことに息苦しい思いをすることも、僕はあります。

『50人の女性科学者』の中に、こんな言葉がありました。
「男や女についての話ではなくて、市民についての話をもっと聞きたいのです」
(M・S・ダグラスの言葉 p.42)

女性だけでなく、仕事と暮らしの充実感とバランスについて考えてみたい男性にお越しいただきたいと思っています。
お二人が、どんなお話を聞かせてくださるのか、とても楽しみにしています。

この対談イベントに合わせて、関連するテーマの書籍を掘り起こした特集コーナーを作っていきたいと思います。
イベント当日に向け、そのラインナップを順次ご紹介していきたいと思います。


【ゲスト紹介】
枇谷玲子さん
1980年、富山県生まれ
2003年、デンマーク教育大学児童文学センターに留学
2005年、大阪外国語大学(現大阪大学)卒業
在学中の2005年に『ウッラの小さな抵抗』(文研出版)で翻訳家デビュー
主な訳書に、
『キュッパのはくぶつかん』(福音館書店)、
『カンヴァスの向こう側』(評論社)、
『自分で考えよう ー世界を知るための哲学入門』(晶文社)、
『鈍感な世界に生きる敏感な人たち』(ディスカヴァー21)など。
http://reikohidani.net
@trylleringen

野中モモさん
文筆・翻訳業。オンライン書店「Lilmag」店主。
主な訳書に、
『ガール・ジン「フェミニズムする」少女たちの参加型メディア』(太田出版)、
『ポストパンク・ジェネレーション1978-1984』(シンコーミュジック・エンタテイメント共訳)、
『ミルクとはちみつ』(アダチプレス)、
『バッド・フェミニスト』(亜紀書房)、
『つながりっぱなしの日常を生きる』(草思社)など。
著書に『デヴィッド・ボウイ』(筑摩書房)。
共編著書に『日本のZINEについて知ってることすべて』(誠文堂新光社)。
http://www.tigerlilyland.com
@momononaka


【イベント概要】

日時:2018年8月4日(土)19:00~21:00 (18:30開場)

チケット代:2,000円(1ドリンク付)

※(ビール・ワイン・スペシャルティコーヒー・アイスティーなどからお選びいただけます)


場所:神楽坂モノガタリ 東京都新宿区神楽坂6-43 K's Place 2F

(神楽坂駅1番出口目前。ガラス張りのビル)

03-3266-0517 (11:30~20:30)(月曜定休)


イベントへのご参加はお電話でも承っております。

お気軽にお問い合わせください。



みなさまのご来場を心よりお待ち申し上げております。