一人大黒柱の男性社員sが多様な人たちを働きにくくしている
作成日:2019-12-21 22:18:24
わが社はたった4人の小さな事務所です。既婚息子ありの私(女性)、独身男性Aと2人の既婚子あり一人大黒柱の男性B&Cの4人です。私は毎日オンタイムで帰宅。月に1時間残業したら自分でもびっくりする程です。独身男性Aさんは本当はオンタイムで帰宅したいけど、先輩Bさんが残業するのでしかたなく付き合っています。
来年の4月から中小企業でも法定残業時間の適用が始まるため、特に残業時間が多い(年550-650時間)のBさんの残業時間をどうするかで、当社代表のCとで話し合いをしましたが、Cの主張が私には全く理解ができないのです。
Bさんの年収は約850万円+残業代200万円で合計1050万円なのですが、代表のCは、「Bさんは去年家を買ったばかりでローンがあるから」「子供が3人いるから」「奥さん働いていないから」今の年収1050万円をなんとか減らさない方法はないか、というのです。
1)そもそも今の年収を構成しているうち、残業代200万円は違法な時間の残業を行って得ている金額であり、その残業時間を適正にしようというのに、同じ年収をキープできるわけがない。
2)流動的な残業代を前提にローンを組んだり生活費を計画するのはおかしい。
3)給与を決めるのはその人のパフォーマンスであって、個人の事情(持ち家か否か、ローンがあるか、子供が何人いるか、配偶者が働いているか否か)といった主観的な要素を考慮するべきではない。パフォーマンスは同じなのに、一人大黒柱の人の方が共働きより給与を多く支給するのですか?パフォーマンスは同じなのに、独身より既婚子持の給与が多くなるのですか?とても不公平です。
そもそも、私やAさんは残業を好みませんが、BさんCさんは残業を厭いません。なぜか、と考えたとき、あぁ、この2人には会社以外の役割がないんだわ、と思いました。家庭での役割、自治会での役割、NPOでの役割。働いていても1人で複数の役割を持っている人は、役割の1つにしか過ぎない会社で、好きなだけ残業しようなんて思いません。
今後、少しづつ従業員を増やす予定ですが、こんな高度成長期のような考えの人が代表や先輩だと、雇用できる人が限定されます。
本来、生き方も多様で、家族の形も、個人の考え、抱えている問題も多様です。一生独身の人にも会社以外の世界を大事にする人もいるでしょう。父子家庭、母子家庭もいるでしょう。一人大黒柱でも、家庭の役割やNPOの活動などを兼務している人もいるでしょう。共働きもいるでしょう。がんサバイバーもいるでしょう。
しかし、今の当社で働くことができるのは、既婚で配偶者が家事も育児もしてくれるので仕事に専念できる、どれだけでも時間をかけられる人だけです。
BさんとCさんの配偶者に是非お願いして、家庭での役割を与えるようお願いしたいところですが、そうするときっと、「うちの夫の家庭での役割は、働いて稼いでくることです」と言われそうです。。
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