2011.11.30 Wed
おひとりさまの暮らしが長いわたしですが、近頃は時間の余裕もできて、自分好みの煮炊きをすることが多くなりました。
一人だと食事はどうしても自分の好きなものばかりになりがちですが、幸いというか、私は京料理と昔ながらのおばんざい風のものが好きで、自然に身体にもいいらしいものを食べているようです。今は創作料理家という人たちもいて、いろいろ工夫をした料理が毎日のようにテレビでも披露されていますが、料理は、一つ一つがアイディアや工夫で出来るといってもいい程で、人と同じものを作ることもないのです。その意味では、みんなが創作料理家なんだと思っています。
京都では、お茶の葉をじゃこと木の実を入れて炊き、常備食にするというように究極のしまつ(節約)料理まであります。お客さんの多い家では、緑茶を出した後の茶がらが沢山出るものですから、それを炊くのです。茶葉のビタミンや繊維質が体にいいといいます。結構これが美味しかったりするのです。わたしの古い友人がなんとNHKで紹介して、まわりの人びとを驚かせたそうです。
お客様があるといろいろ試しながら作ってみますので、お客人が来てくださるのも嬉しいことです。今日は京都のごく普通の「おばんざい」です。あんまり普通でこんな原稿にするのもはばかられるのですが。
鰤と大根は相性がいいので、よく炊きます。鰤を一度さっと湯通しすると、きれいに炊けます。だしに醤油とみりんと生姜を入れて煮立たせ、ぶりを入れます。一度ぶりを取りだして、そのだしで大根を炊きます。大根は一緒に入れる人が多いのですが、色が茶色くなるのが嫌なので、私は後から入れています。
次に酢の物ですが、ぐじ(甘鯛)の干したものをさっと焼いて身をほぐし、酢の物を作りました。わかめと梅ぼしを一緒に混ぜます。酢醤油の加減も、わかめの量も梅干しもお好みで。これは、私の創作ですが、なかなかいけるのですよ。
ご飯は穴子と錦糸卵を入れた丼にしました。私の好物なんです。カロリーのほしいときはウナギでするのですが、アナゴも悪くないです。あっさりしていて栄養もあります。
野菜不足にならないよう、小松菜とお揚げの炊いたん(炊いたもの)を添えました。
やっぱり最後には汁物も欲しいし、あんぺい(「しんじょう」ともいいます。)とみつ葉のおすましです。
流行に弱い私は、近頃、韓流の食事も作るようになりました。韓流ドラマを見ていると、よく食事場面が出てきます。彩りよく、食卓いっぱいに並べられた料理は、ほんとに美味しそう。そして韓国に行って実際に食べてみると、やっぱり作りたくなります。
長い人生の間に、いろいろな国のいろいろな料理を食べてみましたが、結局わたしには、京料理の微妙な薄味が恋しくなります。
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