【目次】
〈序〉
山下悦子「今、なぜ高群逸枝か?」
Ⅰ 高群逸枝の生涯 小伝・高群逸枝
山下悦子「小伝・高群逸枝」
〈幕間〉石牟礼道子「女性の中の原宗教――詩人・高群逸枝さんのこと」
Ⅱ 高群逸枝のコスモロジー 作品を通して
芹沢俊介「高群逸枝の歌」「高群逸枝の詩」
芹沢俊介・山下悦子〈対談〉「高群逸枝『娘巡礼記』を読む――観音信仰、母性、母なるものについて」
丹野さきら「高群逸枝はカタストロフの夢を見る――J=P・デュピュイと田辺元」
〈幕間〉石牟礼道子「『高群逸枝雑誌』終刊号「編集室メモ」より」
Ⅲ 高群女性史の成果と課題
南部 曻「高群逸枝と古代の戸籍・計帳」
西野悠紀子「古代史研究から見た『母系制の研究』」
義江明子「〝ヒメ〞幻想を超えて」〈コラム〉
服藤早苗「古代・中世の婚姻形態と同居家族・「家」――『招婿婚の研究』の批判的継承」
後藤みち子「中世後期の婚姻」
長島淳子「高群逸枝の江戸時代史――詩人と歴史家の狭間で」
蔭木達也「乗り越えられるべき歴史、あるいは残された「遺書」――近現代女性史研究における高群女性史の位置付けとその意義」
Ⅳ 高群逸枝 新しい視点から
尾形明子「高群逸枝と長谷川時雨――未収録資料『輝ク』を中心に」
岡田孝子「「最後の人」橋本憲三と「森の家」――望月百合子・高群逸枝・石牟礼道子――『最後の人 詩人 高群逸枝』を読む」
上村千賀子「メアリ・R・ビーアドと高群逸枝――女性史創造の世界同時性」
山下悦子「『大日本女性人名辞書』は世界初の女性人名辞書か――メアリ・ビーアド著、加藤シヅエ訳『日本女性史』(一九五三年)との関連で」
Ⅴ 高群逸枝は今、どう読まれているか
高良留美子「高群逸枝『母系制の研究』との出会いから縄文の母系制の本を書くまで」(絶筆)
米田佐代子「「呼び合う魂」の軌跡――平塚らいてうと高群逸枝の接点」
棚沢直子「私は高群逸枝をフランスで発見した」

【世界からのメッセージ】 蔭木達也編訳
ロナルド・ロフタス(アメリカ/近代日本史)
アンドレア・ゲルマー(ドイツ/日本研究)
佐藤泰子(アメリカ/日本近世・近代思想史)
李煒(中国/中日比較文学)
スーザン・テナント(カナダ/翻訳家)
ジン・ニウ(アメリカ/映画監督)
【対話】西川祐子・蔭木達也「高群逸枝をめぐる世代を超えた対話」

■高群逸枝とゆかりの人びと
生田長江(1882-1936 執筆・山下悦子)
「詩人・高群逸枝のデビューを支援」
下中弥三郎(1878-1961 執筆・蔭木達也)
「平凡社を興し、万生閣で『東京は熱病にかゝつてゐる』を出版」
山川菊栄(1890-1980 執筆・蔭木達也)
「婦人運動・恋愛論争、女性アナ・ボル論争」
石川三四郎(1876-1956 執筆・蔭木達也)
「ともにアナーキズムから出発」
柳田國男(1875-1962 執筆・蔭木達也)
「柳田「聟入考」と高群『母系制の研究』」
家永三郎(1913-2002 執筆・服藤早苗)
「高群婚姻史への評価」
徳富蘇峰(1863-1957 執筆・丹野さきら)
「『大日本女性人名辞書』『母系制の研究』に推薦文、序文」
折口信夫(1887-1953 執筆・丹野さきら)
「『死者の書』における「郎女」、または高群の転生譚」
村上信彦(1909-1983 執筆・江種満子)
「戦後一六年間の往復書簡が語る「相互扶助」的交友の一面」
市川房枝(1893-1981 執筆・山下悦子)
「高群への惜しみなき援助」
Ⅵ 高群逸枝の作品から
『娘巡礼記』/長篇詩『日月の上に』/長篇詩『東京は熱病にかかっている』/『恋愛創生』/雑誌 『婦人戦線』/『大日本女性人名辞書』/『女性二千六百年史』/『大日本女性史 母系制の研究』 /『日本婚姻史』/『女性の歴史』/『火の国の女の日記』
■〈附〉 高群逸枝 関連年表(一八九四〜一九八〇)
関連文献一覧


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高群逸枝 1894-1964 〔女性史の開拓者のコスモロジー〕 (別冊『環』26)

著者:芹沢 俊介

藤原書店( 2022/03/01 )