バスも電車も私にとっては利便性が悪く嫌いでした。それなのに東京は、物価も地価も高い。収入と人生にかかる減価率を考えると利益率が悪すぎます。私は、将来田舎へと移住することを考えて全国の道府県を視察しに行き、考えた末に和歌山県に移住しました。とても快適で気に入っています。家は2階建て4LDKで、一間8畳半あり、家賃は月2万5千円です。リビングからは山々の景色が広がります。ネットで買い物をすれば次の日の朝には届きます。
本書では、さまざまな他府県から移住してきて生活を送っている介護士の方やネット物販をしてる方、美容師、弁護士など他業種の人達も紹介しています。 田舎に仕事がないというのは嘘です。実際は人口減少でどこも人手が足りません。
また、支出が少なく生産原価を抑えられ、商売を始めればライバルがおらず独占市場となりうる田舎という地域は、非常にポテンシャルが高いと私は考えます。
東京に住んでる方と上京していく人たちにはぜひ知っておいてほしい、気がついてほしいことがあります。それは保育園事情です。東京や大阪などの都市部に行き、結婚して子供を産んでから待機児童問題に悩まされる人達がたくさんいます。しかし、これはもう何十年も前からずっとそうなのです。いま初めて起きた障壁ではないのです。子供が生まれてから待機児童問題に物申しても意味がないのです。解決される前に子供は大きくなってしまいます。日本全体の人口が減少し、田舎の学校が閉鎖し、過疎化が進む地域が増える一方で、都心の保育園を増やして、都心のみ保育士や介護士の給料を増やしほしいというお願いを期待しても待つだけ無駄です。東京は日本で最もお金が必要な地域で、保育園が空いてないのは誰もが知ってるはずです。実は田舎の保育園は東京の保育園と金額が大きく異なり、料金が激安です。そのうえがら空き。田舎では、出産するたびに出産祝い金をくれたり、子供が高校生になるまで様々な支援をしてくれる地域もあります。
田舎では保育士や介護士の給料で子育てをしながら豊な生活が送れ、子供も預けることができるのです。
◆書誌データ
書名 :子育て世代のための 快適移住マニュアル: 知っておきたい、田舎でできる仕事・お金・子育て・地域のおつきあい
著者 :金丸 知弘
頁数 :223頁
刊行日:2022/5/11
出版社:誠文堂新光社
定価 :1760円(税込)