居場所ってどんなところ? それは、気持ちよく「居たい」場所、そして安心して「居られる」場所。子どものための居場所が、おとなの過剰な管理や配慮、社会の同調圧力によって奪われてはいないでしょうか。
子どもの居場所について、教育と福祉の視点からせまる本書。でも、子どもはこう育てられるべきと説くむずかしい理論書ではありません。子どもとの暮らしの中で紡がれる日常の言葉と、研究者としての理論の言葉――ふたつが融合する著者ならではの文体が、机上の学問を超えた地平に読者を連れていってくれます。
子どもが自ら育つことそのものへの瞠目、これこそがセンス・オブ・ワンダー。そこから生まれる子どもへの信頼が、居場所論には欠かせないものなのです。
◆もくじ◆
第1部 居場所を喪失した現代社会
第2部 居場所をはぐくむ子どもとおとなの距離感
第3部 子どもにとっての学校
第4部 家庭と学校以外にも「居場所」はあるよ
第5部 子どもの時間、子どもの自然
第6部 子どもが育つ社会の構想
―子どもがもっている「育つ力」を信じる
◆書誌データ
著者・阿比留久美
タイトル・子どものための居場所論 異なることが豊かさになる
定価・2200円+税
総頁・240頁
寸法 ・ 13 x 1.7 x 19 cm
発売日・2022年5月16日
発売・かもがわ出版
2022.06.15 Wed
カテゴリー:著者・編集者からの紹介