
川口とし子(かわぐち としこ)最終講義
タイトル:〈これからの建築を考える新たな視点〉
環境×デザイン×建築
日時:2022年2月12日
専門分野:建築学
退職年月日:2022年3月31日
プロフィール
建築家、(有)アーキスタジオ川口一級建築士事務所 代表取締役
http://archi-kawaguchi.com
新潟県生まれ。東畑建築事務所、アトリエ・ホライン(ウイーン)勤務をへて’89年アーキスタジオ・オゾン設立。’93年アーキスタジオ川口に改称。建築からプロダクトまで多彩に活躍。2011年グッドデザイン賞受賞(桐着物チェスト)。2014年グッドデザイン賞受賞(CH14レジリエンス住宅)。2015年「第32回住まいのリフォームコンクール」住宅リフォーム推進協議会会長賞受賞。
「大改造!!劇的ビフォーアフター」(テレビ朝日)に8回登場。
代表作: 蔵王のもりこども園/長岡市2019
建築・環境デザイン学科教授として13年間を過ごし、それ以前の非常勤10年を含め23年勤務。最終講義では、それまで断片的に語ってきた30年来の建築活動を多少なりとも体系的に語り、学生諸氏に職能を生き抜く意義を伝えるものとした。フランスを代表する世界遺産モンサンミッシェルや紀元前2500〜2000年ぐらいの世界でトップクラスの遺跡ストーンヘンジを訪れての経験から、理想的な形で景観や地球環境に配慮し世界遺産が保たれていることにおける「環境」と「デザイン」の意味を伝え、実物を見るということの重要性、ハードな実務とパラレルにスポーツ、ファッションを楽しむ生活、日々を滑走していく姿勢の大切さを語る。

講義の流れは:1.建築の仕事 2.リフォームの仕事 3.プロダクトの仕事 4.大学での活動 5.ウィズコロナ・アフターコロナのコラボレーション
■1.建築の仕事:年代順に、10年おきに建築作品特集が組まれ其々に「建築・第三の皮膚」、「シンプル&サステナブル」及び「 MELTS INTO THE EARTH」タイトルが掲げられた。
■1.建築の仕事:ジャンル別に、近作を含め<CH14 レジリエンス住宅><蔵王のもりこども園>
を紹介。他2.リフォームの仕事では、TV劇的ビフォー&アフターの匠「和とモダンの融合者」の話も交え、3.プロダクトの仕事での日本各地での伝統工芸との長いご縁でのものづくり。4.大学での活動:実務経験を踏まえてのリアルな教育。
最後に、5.ウィズコロナ・アフターコロナのコラボレーションでは、「出雲の家、出雲隆庭園」「三条市下田地区」「成城の住宅」のプロジェクトに触れ、新型コロナウイルスのパンデミックで、社会・都市・建築のあり方に急速なパラダイムシフトが起こっているなか、「環境×デザイン×建築」の各領域で<・サステナブルでレジリエント ・コミュニケーションとコラボレーション ・デジタルシフトやモビリティー>などが益々重要となっていることを示唆。
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