ジュニアプロジェクトは、一昨年度、法人窓口に届いた中学・高校生からの、さまざまな問い合わせから生まれたプロジェクトです。
若い方達からの問い合わせの急上昇に、「おとな」ができることとは何か?と考え、「うえの先生と話してみたい!」という問合せをくれたジュニアと上野千鶴子さんを結び、オンラインでワークショップを行ってきました。
今回は、北関東にある女子高校の先生方からの熱い思いで実現した、「あなたたちを待っているのはどんな社会か」という上野千鶴子さんの講演と、その後に開催したワークショップ(アフタートーク)に参加してくれたジュニアの皆さんからのコメントを、随時紹介していきます。
まずは、主催者の先生からのコメントです。
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【上野先生の講演会を通して
~未来を切り拓くためのエネルギーの獲得~】
講演会からアフタートークまで、貴重なお話をしていただき、本当にありがとうございました。
終了後、生徒たちはもちろんですが、私たち職員も本当に充実感やエネルギーをいただくことができました。
私は今年度より『総合探究』の担当となり、この科目の重要性について考えることが増えました。先生のご講演から、生徒とともに様々なことを考え、学びたいと考え、私自身がとても楽しみにしておりました。
そこで、生徒も運営段階から関わらせたいと考え、7月に募集をかけたところ、有志の生徒13名が集まりました。その13名の生徒は、夏休みを利用して、上野先生の著書を読んだり、自分なりにジェンダーを中心とした社会問題について調べたりという活動をしました。9月中旬ごろには、運営生徒たち自身が事前に情報共有する目的で、全校生徒に向けて、本校生徒がどのような意識をもっているかについてアンケートを実施し、その結果をスライドにまとめました。
当日は、運営生徒によるアンケート結果の共有から始まり、上野先生による70分のご講演の後、運営生徒からの質疑応答を15分、その後、約一時間にわたるアフタートークで、上野さんと運営生徒が自由に会話する時間を取りました。
上野先生のお話に、全校生徒もあっという間に引き込まれ、一言も聞き漏らさぬよう、画面に食い入る姿が印象的でした。生徒だけではなく、私も、上野先生のご講演を拝聴し、先が予測できない時代だからこそ、未来を切り拓く力が重要で、答えが一つでない課題を考え、試行錯誤をする力が大切だと、改めて実感しました。また、そのような課題に取り組むときに、仲間がいる(仲間を作る)ことの大切さも感じました。迷惑をかけないという意識をもつのではなく、上手に迷惑をかけ、かけられる、そんな人間関係の構築もとても素敵でそんな社会にするために行動したいと思いました。
上野先生のご講演やアフタートーク、この講演会に向けて準備してきた生徒との時間、それらの全てを通して、総合探究を担当していることに誇りを持つことができました。私も社会を構成する一員としての自覚をもち、この立場も活かしながら、生徒ともに様々な課題に取り組み、学び続けたいと強く思っています。先生のご講演から、そのような学びの面白さに改めて気付くことができました。
このような気付きをくださった上野先生に、言葉でうまく言い表せないほど、感謝の気持ちでいっぱいです。生徒も満足げなとてもよい顔をして、帰宅していきました。
この講演に向けて、様々な本校の依頼にお応えいただき、本当にありがとうございました。