女の本屋

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後藤榮子『認知症預かり介護所「めだかの学校」の物語--認知症は在宅介護できるか--』

2011.10.22 Sat

アマゾンのサーバでエラーが起こっているかもしれません。一度ページを再読み込みしてみてください. 団塊世代の高齢化で、「認知症」の激増が大問題。

親が、自分自身がと、だれしも不安を感じます。認知症の人の気持ちとはどういうものか、どう介護するのがいいのか・・・。

本書は、「在宅看護」の言葉を初めて世に広め、30年にわたって老人介護の現場で先頭に立ってきた著者が、自宅でみとりたい、みとられたい!という多くの切実な声に応え、「認知症」について実際に経験した9つの物語を語り、認知症の親を在宅介護する新しい方法「在宅ペア介護制度」を提唱する1冊です。

認知症の介護は、心に寄り添うことが重要、といわれますが、認知症とは何か、寄り添うとはどういうことなのか、物語を読み進むうちに、少しずつわかってくるでしょう。そして読み直すたびに発見があります。

介護が目前の方、自分たちの認知症が心配な方ばかりでなく、高齢者を支える若い人たちにもぜひ読んでいただき、理解を深めていただきたい本です。

著者の提案「在宅ペア介護」について、たとえば次のような場合はどうでしょうか。

もし、独り住まいの高齢な母がいて、一緒に住もうと言っても来てくれない。最近ちょっと不安で、火は使わないようにし、電子レンジだけにしてうまくいっていたのに、ついに、やかんをレンジに入れてしまった。申請したら要介護度2。今後認知症が進み、つねに見守りが必要になった場合、在宅で介護してあげることができるだろうか。・・・

「在宅ペア介護」を具体的に考えてみたい人のために、著者は相談を受け付けています。ぜひ読んでみてください。(編集者 中島和世)








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タグ:高齢社会 / / 介護 / 認知症