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積極的平和主義の行く末 『新 戦争のつくりかた』りぼん・ぷろじぇくと

2015.04.12 Sun

 アマゾンのサーバでエラーが起こっているかもしれません。一度ページを再読み込みしてみてください.わたしは、『岩手日報』の毎週水曜日に連載の、「ようこそ本の森へ」というコーナーを私の所属する盛岡児童文学研究会が任されています。

20名ほどの会員が紹介したい児童書を自由に選んで500字程度にまとめて記事を書いています。今年で、5年くらい続いているコーナーです。
書き上げた記事は、会の窓口担当に原稿をチェックしてもらいます。ここでは、字数、表現のあいまいさや、わかりにくさ、誤字脱字のチェックのみです。
そのあと、確認を筆者がして、もう一度、担当会員におくります。
今度は、それを、岩手日報の学芸部の担当記者に見てもらいます。
そして、部内のデスクがチェックします。
今回は、この段階まで行って、戻されたようです。
その時は、新聞社担当からは、「具体的な法律名はださないほうがいい。でも非戦は訴えて」といわれたそうです。一旦、研究会の担当が書き直したものを私に見せられました。でも、それは、どうも納得いかなかったので、私が書き直してお送りしました。
②の方は、書き直しを私がしたものに、法律名を具体的に付け加えたものです。

下記①が、岩手日報に掲載されたものです。

何度か編集局から、要望があり何度か書き直しました。一番の訂正は、具体的な法律名をカットしてほしいということでした。そこで、全部カットになり、表現も変えました。法律名を付け足したものが②です。文字数も多くなっています。

①2015.3.25岩手日報 に連載中の ようこそ本の森へ の掲載記事です。
No296 新・戦争のつくりかた 
 「武力行使は国際紛争を解決する手段として、永久にこれを放棄する。」 70年近く前、日本は日本国憲法によって戦争をしない事を決めました。 ところが、国のしくみや決まりを少しずつ変えていけば、戦争しないと決めた国も戦争ができる国になっていきます。自国を海外の脅威から守るため、国際貢献のためなどという理由で、様々な法改正がされて、国民がいつのまにか命を捨てることが、合法化されてしまうのです。そして、戦争で人を殺す可能性もゼロではなくなり、それにそむけなくなっていくのです。
しかし、例え大人が危険な方向へ向かおうとしていても、子どもたちは自分で未来を創り出す事ができ、戦争をしない方法を選び取る事もできるのです。この絵本は日本が無意味な戦争に巻き込まれないためにはどうすれば良いのかを、親子で考え話し合うための格好のテキストになっています。小学生から大人まで。
(盛岡児童文学研究会 桜川ちはや)

②『新 戦争のつくりかた』 りぼん・ぷろじぇくと著 マガジンハウス刊 2014

 「武力行使は国際紛争を解決する手段として、永久にこれを放棄する。」(日本国憲法第九条) 70年近く前、日本は日本国憲法によって戦争をしない事を決めました。 ところが、国のしくみや決まりを少しずつ変えていけば、戦争しないと決めた国も戦争ができる国になっていきます。自国を海外の脅威から守るため、国際貢献のためなどという理由で、自衛隊法、PKO協力法、テロ特惜法、武力攻撃事態対処法、特別秘密保護法、有事関連法など様々な法改正がされて、国民がいつのまにか命を捨てることが、合法化されてしまうのです。そして、戦争で人を殺す可能性もゼロではなくなり、それにそむけなくなっていくのです。
しかし、例え大人が危険な方向へ向かおうとしていても、子どもたちは自分で未来を創り出す事ができ、戦争をしない方法を選び取る事もできるのです。この絵本は日本が無意味な戦争に巻き込まれないためにはどうすれば良いのかを、親子で考え話し合うための格好のテキストになっています。小学生から大人まで。
(桜川ちはや)








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